マイナ保険証を保有していない人すべてに申請によらず「資格確認書」を交付することが強調されていましたが、その会見で配られた「平成6年秋の健康保険証廃止以降の資格確認書の取扱い」というペーパーには、目立たないように「当分の間」という文字が入っています。
「当分の間」とは、一時的な処置ということ。なぜ、一時的な処置なのかと言えば、法律では申請となっているので、プッシュ型で自動的に送るというのは極めて異例の措置という位置付けにならざるをえないのです。
では、この「当分の間」というのはどれくらいの間なのでしょうか。
これについてはまだ何も決まっていないようです。
「保険証なら自動的に送られてくるのに、資格確認書だとわざわざ申請に行かなくてはならないので不便じゃないか」と追及され、苦し紛れに「いやいや、自動的にこちらからお送りしますよ」と、適当に作った措置としか思えません。
最初だけは「資格確認書」が自動で送られてきても、2回目からは5年ごとに役所に行って更新手続きを自分でしないと、無保険者ということになってしまう可能性があります
だったら、今の保険証を廃止しなければいいだけでしょう。立憲民主党の試算では、現行の保険証を廃止して「資格確認書」にすると、毎年、最低でも5億5000万円のコストがかかるとのことなのですから。なんのためにこんな税金の無駄遣いを増やすのか、意味がわかりません。