- 透かしっ屁食らって、さっさと辞めろ。
河野太郎デジタル大臣が仕切る「再生可能エネルギー等に関する規制等の総点検タスクフォース」(以下TF)に提出された資料の一部に、中国の国営企業である「国家電網公司」の「透かし」が入っていた件で、河野氏の評価が急降下している。
問題は3月22日に開かれたTFに自然エネルギー財団の大林ミカ事業局長が持ち込んだ資料だ。大林氏は2018年1月に当時外務大臣だった河野氏が設置した「気候変動に関する有識者会議」にも参加。TFにもわずか4人のメンバーの中に選ばれ、4月2日の会見で河野氏が「非常に専門性が高い」と絶賛するほどのお気に入りだった。
河野氏の危機意識が全くもって希薄なものだったことが明らかになる。3月25日の参議院予算委員会では、安全保障の点で問題があったのではないかという日本維新の会の音喜多駿政調会長の質問に対し、「ロゴそのものには何か有害なもの(ウイルスなど)はない」「これまでも資料に誤りがあれば、注記して訂正してきた」などと頓珍漢な答弁を行った。
日本共産党の高橋千鶴子議員に対しても、木で鼻をくくった態度は収まらなかった。マイナ保険証利用促進のための診療報酬改定について問う高橋氏に対して河野氏は、「診療報酬は(デジタル大臣である私の)所轄外」と回答。
「だったら、所管外の“紙の保険証の廃止”を(河野)大臣が言ったことが問題だ」「(2022年10月13日の)会見で大臣が言ったことを取り消すか」と高橋氏を激怒させている。
- これ。
外務大臣時代の2018年12月11日の会見で、北方領土問題をめぐってロシアの高官が高圧的な発言を行ったことについて質問された時、河野氏は「次の質問をどうぞ」と繰り返して答えようとはしなかった。
「透かし問題」を起こした大林氏は3月27日にTFのメンバーを辞任したが、その真相について河野氏の口から何も語られていない。