Muho’s diary

小説などを書いている大倉崇裕のオタク日記です。

小説などを書いている大倉崇裕のオタク日記です……が、最近は吠えてばかりです。見苦しくて申し訳ありません。でも、いま日本を支配している政治家とその一派の方が遙かに見苦しいでしょう? ちなみに、普通の日常はこちらです。https://muho2.hatenadiary.jp

この失敗プロジェクトを止めることができない組織の問題

  • いちいちごもっともなのだが、肝心の河野太郎などはこうした意見に耳を傾ける度量もなければ、そもそも人の意見など聞かないだろう。未来は暗い。

friday.kodansha.co.jp

システムが複雑になるようなマイナンバー制度を、ITをよく理解していない政治家がつくったことも問題。その制度がちゃんと整備されないままシステムが走ってしまったんだろうと思います

国はデジタルなシステムをつくったはずなのに、なぜ手作業が発生するんでしょうか。マイナカードのサイトを見ると、“行政手続きが簡素化されて国民の利便性が向上する”というようなことが書かれていますが、その前に行政職員の負担が増えている。

マイナカードを使った住民票のコンビニ交付に、僕はすごく違和感があるんです。なぜ住民票を“出力”しないといけないのか。紙の証明書をなくすために、国はマイナカードを国民に持たせようとしているんじゃないんですか? わざわざ証明書を出力しなくてもスマホで見せて手続き終了となるなら便利ですけど、結局は保有するカードが増えただけで紙は減らない。デジタル社会と言いながら『コンビニで住民票を発行できます』と自慢するセンスが理解できません

もとから僕は、マイナンバーを利用するために物理的なカードを持たなければいけないことに疑問を感じていました。マイナカードに搭載された電子証明書のパスワードは4種類あり、目的に応じて使い分けることになっていますが、忘れると自治体の窓口に行ってパスワードの再設定手続きをする必要がある。カードを紛失したらしたで、自治体の窓口で手続きしないといけない。利便性に逆行しますよね

  我が家は幼い子どもが3人いるんですが、子どもたちの健康保険証をこれまで2回なくしました。マイナ保険証しか使えなくなると、なくした時に非常に困るわけですよ。僕は子どもを連れて役所を往復しないといけない。便利どころか負担が増えます

そもそも、すでに広く普及している健康保険証を廃止してマイナカードに置き換えること自体、無駄です。マイナ保険証にする必要性をまったく感じません

僕がマイナカードに関して一番に指摘したいことを挙げるなら、この失敗プロジェクトを止めることができない組織の問題です。その姿が、勝てるはずもないのに戦争を止められず敗戦に向かっていった時の日本と重なって見えます。  政府が失敗を認めてプロジェクトを止める判断を下さなければ、ダメージは拡大していくでしょう。政治家がリセットする勇気を持てないことが、マイナカードの一番の問題だと思いますね