「何事もやりすぎということにならないように気を付けていただく必要はある」──。マイナ保険証の利用促進について、河野デジタル相は11日の会見で、そう言い放った。
政府は5~7月を「利用促進集中取組月間」に位置付け、病院や薬局などに窓口でマイナ保険証への移行を呼びかけるよう依頼。利用者を増やした病院・薬局を対象に最大20万円の支援金までバラまいている。
ゴリ押ししている張本人(河野太郎)が「やりすぎ注意」とは、ツラの皮でも鍛えているのか?
全国保険医団体連合会(保団連)事務局次長の本並省吾氏は「声かけの『台本』を作ってまで、利用促進に医療機関を協力させながら、現場に責任転嫁とは典型的なトカゲの尻尾切りです」と指摘。「問題があるなら声かけをやめるべきなのに、『是正』とは何様でしょうか」と語気を強めた。
政府のゴリ押しは異常な域に達している。今月1日の診療報酬改定ではマイナ保険証の利用を促す医療機関への診療報酬を増やした。病院に入る報酬は初診で80円増えた代わりに、患者の支払いは3割負担で24円増である。
政府が既定路線にしている現行の保険証の廃止やマイナ保険証のゴリ押しへの不満・反発が一気に爆発している印象