Muho’s diary

小説などを書いている大倉崇裕のオタク日記です。

小説などを書いている大倉崇裕のオタク日記です……が、最近は吠えてばかりです。見苦しくて申し訳ありません。でも、いま日本を支配している政治家とその一派の方が遙かに見苦しいでしょう? ちなみに、普通の日常はこちらです。https://muho2.hatenadiary.jp

議員がアホなら区議もバカ 一人でやっていろ

  • まずはこういう真性のアホに、質問時間をたっぷり与えてやったわけですよ。配分比率とかはどうでも良く、自民圧勝のツケがさっそく跳ね返ってきたかっこう。

 

  • 先日、怪獣酒場に行くため、新橋に行った。改札を出たところで、困り顔をした外国人の若い女性に呼び止められ、日本語の書かれたカードを見せられた。「外国人のための寄付を募っている」とある。「お力にはなりたいが、それはここで直接あなたに上げることではなく、手段を踏んで寄付をしたい」と日本語でお断りした。彼女が日本語を解するかどうかは判らない。そして、その少し離れたところで、頭の悪そうな男たちが演説カーの上に立ち、「あそこでは、日本語よりシナ語が飛び交っているんです。このままでいいのですか?」「無論、日本は軍隊を持つべきです」「軍隊もなくして、国は守れない」とか、出来の悪い特撮ドラマの悪役ですら、恥ずかしくて口にしないようなバカなことを声高に叫んでいた。そしてその前で、ホームレスと思しきおじいさんが、無心でフランクフルトを頬張っていた。これが今の日本だ。

 

  • そんな日本のバカ過ぎる区議。こいつとか、区議じゃなくて釘だよな。板の間から突き出ている釘。人を酷く傷つけるが、何の役にもたたない。さっさと引っこ抜くよりない。

  •  この人の肩書きというか、自己紹介のお花畑っぷりもすごい。

葛飾区議会議員/靖国神社清掃奉仕有志の会代表/大洋社副会長/海洋アジアの絆実行委員長/社会福祉法人理事/平成19・25・28年参院選東京選挙区出馬/24年6月に駐韓日本大使館前の売春婦像に竹島の碑を縛り韓国反日世論を激化、日韓軍事情報協定締結を破談に追い込む/韓国入国禁止、韓国当局により死者名誉毀損で指名手配中

  •  こいつのブログもまあ、醜悪なこと。「我慢限界! 戦え日本!」とある。我慢限界なのはこっちだよ、バカ。戦えとか区議が平気でわめいている。誰が戦うんだ? 人を戦わせるだけの責任に、おまえは耐えられるのか。というか、こんなバカに戦わされたくなんかないよな。おまえが一人で戦え。

ameblo.jp

 

shame on you ! same on you ! ←??

 

  • 必聴の「恥を知れ」と……

twitter.com

 

  • それに対する一部日本人の反応。こういうことを言うのは、日本人のほんの一部の、アホで恥知らずな連中とアホで恥知らずな首相一派の政治家だけだと世界に知って欲しい。

 

 

教師でも裁判官でも、赤ちゃんを抱っこして仕事をすればいいのではないですか?

 

 

  • で、これを言っているのが、元議会議員だというので、恐れ入る。そして、これについたリプライにも恐れ入る。なぜこの問題がこうも海外に発信されるのか、判っていないし、知ろうともしない。一つだけはっきりしているのは、昨日、菅野氏が言ったように、「おっさんの主張」が垂れ流されているだけだ。
  • 究極的に遅れているな、と思うのは結局のところ、「赤ちゃんを職場に連れてくるのが是か非か」「これが普通の会社だったらどうか」「なぜ預けない」とか、子供の喧嘩みたいな応酬になっているところ。
  • 男だろうが、女だろうが、議会だろうが、会社だろうが、そんなことは関係ない。「子供がいても働きたい」と思えば働ける、「子供が生まれたら働かず子供と一緒の時間を優先したい」と思えばそれで暮らしていける、「子供を職場に連れていきたい」と思えば連れて行ける、そういう社会を世界は既に目指しているのではないか。不寛容な国だなぁとつくづく思う。性別や職種であれこれ不毛な揚げ足取りをしているなんて、その遙か前段階の話だろう。

 

  • そして緒方議員へのバッシングが始まると。「親学」などという何の根拠もなくバカげたものに負けてはならない。日本が先進国を自称するのであれば、先進国にふさわしい社会を作るべきだろう。少なくとも、現在の日本は先進国のスタートラインにすら立てていないことに気づくべきだ。
  • そして、菅野完氏が25日の時点で言っていたこと、当たってるよぉ

しかしまあ、TwitterもFBもやってないけど、だいたい見当つきます。どんな連中が緒方議員のことを悪し様にういてるか。そしてどんな連中が緒方議員を擁護する人を茶化してるか。こういうときだいたいでてくるのは、つるの剛士あたりです。ああ言う立ち位置の人が使われるのよ。イクメンキャラ文化人は絶対こう言う時使われる。 

 

lite-ra.com

(略)

 そして何より、つるのはあの「親学」の広告塔的役割を果しているからだ。たとえば、つるのは、2014年4月に西尾青年会議所主催の「親学のススメ」なるイベントに親学ディスカッションのパネリストとして参加。昨年5月にも松本青年会議所主催の親学をテーマとした「子育てフォーラム」というイベントでもパネリストをつとめている。

 親学とは本サイトでも繰り返し指摘している通り、日本会議の中心メンバーである高橋史朗が提唱する教育理論で、「児童の2次障害は幼児期の愛着の形成に起因する」などと主張するもの。“子どもを産んだら母親が傍にいて育てないと発達障害になる。だから仕事をせずに家にいろ”という科学的にはなんの根拠もないトンデモ理論だ。

 前川喜平前文科事務次官は、本サイトの室井佑月氏との対談で、この親学について、安倍政権の教育政策の背景にある考え方であると指摘したうえで、こう批判している。

「親学というのは、子どもに問題があるのは「親がしっかりしてないからいけない」という考え方です。しかし、いくら「しっかりしたい」「がんばりたい」と思っていても、余裕のない親はたくさんいる。そういう問題を解決しないで「親がいけないんだ」と親の責任にして押し付ける。結局、それでは貧困や母子家庭であえぐ子どもたちを救うことにならない。“親がしっかりすればいい”なんて論理は、つまり“社会的なケアなど必要ない”と言うのと同じです。」
親学は、「家族が大事なんだ」という考え方でもある。私は個人主義だから個人が社会の単位だと思っていますが、しかし親学は“家族が社会の単位”という考え方です。個人であることよりも家族の一員、一族の一員であることが大事だという。この家族主義的考え方は、じつは、戦前の国体思想でもある。戦前の教育勅語で示されている考え方です。そして、そのベースには家父長制の家制度があった。そこでは親孝行こそ最大の美徳になる。家族なんだからという理屈ですべてを吸収してしまう。」

 つるのが、こうした女性の社会進出を是としない親学の考え方に共鳴していることを考えれば、「保育園落ちた日本死ね」や今回の熊本市議赤ちゃん同伴に難癖をつけているのも、「汚い言葉」「問題提起の仕方がよくない」などというのが建前にすぎないとよくわかる。

  しかもつるのが悪質なのは、こうした親学との関係を隠し、あくまで“イクメンパパ”“日本大好きあんちゃん”といったキャラクターを装っていることだ。

 たとえば以前、Twitterでユーザーから日本会議との関係を指摘された際、

〈は、はい? 関係??存在すら知りませんが。。 勝手な妄想でレッテル貼りやめていただけませんか。〉

 ととぼけてみせた。100歩ゆずって「日本会議」については知らなかったのかもしれないが、「親学」との関係、過去に「親学」イベントに参加していることについて指摘されても、つるのはとぼけ続ける。

〈は、はい?どこからそんな話になるのか、、意味不明です それなんだかよく言われますが親学ってなんでしょうか?全く知りません。詳しく教えてください。〉 

〈僕がその親学とやらを教える会に??いやいや、僕はありがたいことに全国育時関係のイベントやトークショーにも呼んでいただいてますが、自分の育時の話しかしたことありませんし、ネット情報だけで突っかかってこられても、、ねぇ。。 いつか来てね!〉

 言っておくが、つるのが過去に「親学」イベントに参加したというのは、真偽不明のネットの噂などではなく、公式なポスターや告知なども確認されている事実である。また、もし1回だけなら「親学」についてよく知らず広告塔として利用されただけという弁明も通用するかもしれないが、つるのは複数回参加している。

 それだけではない。「親学ってなんでしょうか?全く知りません。詳しく教えてください」と無知を装っているが、それに対してユーザーが「発達障害、例えば自閉症は親の愛情不足が原因などと科学的に間違いを教える団体が『親学』です」と解説しても、つるのはそれをスルー。親学の内容を否定することはしないのだ。

 つるのは毎日のようにテレビに出演し、Twitterでは約59万人のフォロワーをもつ売れっ子タレントであり、意図的か無意識かはわからないが、明らかに百田尚樹竹田恒泰ネトウヨ界隈の主張と地続きにあるような内容を、彼らのような極端なトーンでなく、“よき誠実な父親”というキャラクターのままで拡散していく。ある意味、ネトウヨにしか言葉が届かない百田や竹田よりもはるかに影響力が高い。

 今回の緒方議員に対するツイートも、「本当に悩んでいる働くママ達や子供が結局一番可哀想な思いをしてしまう」などと“子ども思いのイクメンパパ”というキャラクターを前面に出すことで“子育てのご意見番”からの正論のように受け止められる。それは、緒方議員へのバッシングを煽動し、女性の社会進出や子育てしやすい社会のための議論を封じ込めるものだ。その意味で、つるのの発言は非常に罪深く危険な発言だ。

 この問題は、ロイター、ワシントンポストBBCなど海外メディアでも広く報じられている。オジサン議員たちが緒方議員と赤ちゃんを取り囲む写真ととともに、赤ちゃんを議会から締め出したとして、議会の対応が批判されている。

 しかし現在の日本では、この緒方議員の切実な訴えよりも、つるのの発言のほうが賛同を集めてしまっている。女性や子ども、マイノリティが排除される社会は、結局は誰にとっても生きづらい社会でしかないと思うのだが、暗澹たる気持ちにさせられる。

 

 

菅野完レポートより おっさんたちのアパルトヘイト

 

  • 菅野完リポート 10月25日号より(ここより前にはアグネス騒動の愉快な顛末などが書かれているのですが、とりあえず、以下、抜粋で載せておきます)

例の熊本の議員さんの話。

熊本市議会に子供連れで出た緒方さんに処分が検討されているそうです。「赤ちゃんを連れて出た」ことに対する処分ではなく「開会を遅らせた」ことに対する処分とのこと。

いやさ。

開会遅らせたのは、緒方議員やないべさ。緒方議員に赤ちゃん連れてくるなというたほうだべな。

「議会の開会が遅れたのは緒方議員のせい」というのならば、モントゴメリーのバスが定刻通り運行されなかった原因はローザパークスにあるんですかいの?

これね、単なるミソジニーなんですよ。ローザパークスが席を譲らなかったことに「もっと違う方法で声をあげろ」と言ってたやつが軒並みレイシストであったのとおなじで、緒方議員のやり方に対して「もっと他のやり方があったろう」と指摘してる連中はミソジニストでしかない。

機会均等の原則から言うと、当人に子供がいようがおるまいが、男だろうが女だろうが、被選挙権があって当選してるのなら、正々堂々と議場に入ればいい。しかし現実問題として「子供が預けられない議員」はいる。「子供がいるから議会に出席しづらい」ってのなら、それはもうたんに、機会均等の原則からいって「不平等」でしかないわけです。で、こうした不平等の是正が不平等を感じていない側から是正されるなんてことはめったにないわけ。そして不平等を感じてない側に「そこに不平等がある」ってことを認知させるためには「あのーすみません、実を言うとこう言う事情がございましてねー」と上品な小声でいうてもしゃーないんです。「ほらこれが不平等の実際じゃ」とどーんと見せるしかない。ローザパークス
がやったことはまさにそれですわな。

ローザパークスに拒否反応を示した連中がクソレイシストであるのと同様、緒方議員にあーだこーだ言う連中がクソミソジニストだというのはここ。

プロテストならプロテストとして理解したらええがな。なんで「態度」だの「ルール」だのを持ち出すのか。ほなお前らは「殊勝な態度」で「ルール」をまもっとったら「そこにある不平等」に早晩気づいてたっていうんかい? 

ちゃうでしょう。よう気づかんでしょう。緒方さんみたいなのがおってからはじめて「ああそうかー」となるんでしょうが。

マイノリティーの声ってのは煩いしうっとおしいんです。いや逆やな。自分にとって「うざったいうるさい声」ってのはだいたいマイノリティーの叫びなんです。

なぜか。

電車の中で電話かけてる人を思い出したらいい。

電車のなかで携帯で喋ってる人の声ってめっちゃ気分わるいですよね?うるさいですよね。電車ががたんごとんうごいてて周りに騒音あるのにめっちゃうるさい
一方たとえば職場の電話はどうでしょう?職場で他の人が電話で話ししてても気にならん。そりゃ大声出されたらうるさいなーと思うかもわからんけども、普段そんなに敏感にならん。職場の方が電車の中より静かなのにも関わらず。

あれね、ようは、「職場の人が電話で話ししてる内容は、その人が電話相手と何を喋ってるかだいたい見当がつく。そやけど電車で知らん日人が電話で話ししてるのは皆目見当がつかん」からってことです。

人は、自分が理解できないものを「うるさい」と認知してしまう。

つまり、「自分にとってうるさく感じる声」は「自分に理解できない声」なんです。マジョリティー側にとってマイノリティーの声がうるさいのはつまりそういうこと。

緒方議員の行動に「不快感」を覚えたってのは、つまりたんに「自分がいかにマジョリティーとしてふんぞりかえってるか」ってだけの話でしかないんです。

しかしまあ、TwitterもFBもやってないけど、だいたい見当つきます。どんな連中が緒方議員のことを悪し様にういてるか。そしてどんな連中が緒方議員を擁護する人を茶化してるか。こういうときだいたいでてくるのは、つるの剛士あたりです。ああ言う立ち位置の人が使われるのよ。イクメンキャラ文化人は絶対こう言う時使われる。 

もうそれもミソジニーでしかないんやけどね。

なんつーかさ、おそらくこの国って、排外主義とか経済の不調とか北朝鮮とかじゃなくて、「ミソジニー」そのもので自死していくんちゃうかなとおもう。

明日またこの件書きます。

 

  • 菅野完リポート 10月26日号より(これまた面白いマクラがついているのですが、以下、抜粋でお届けします)

昨日の予告通りミソジニーについて

熊本の緒方議員の騒動については、どうやら世界中で話題になってるみたいですな。僕が見たところ、BBCとNPRが本国向けのニュースで出してます。おっとおもったのは、テレグラフ紙まで書いてたこと。ぶっちゃけ日本よりも海外で話題になってます。

そりゃそうでしょう。ぶっちゃけ、気持ち悪いもん。熊本のおっさん議員たち。誰がとったかわからんけど緒方議員につめよる三人の議員の写真がありましたな。あれほんまに気持ち悪い。醜悪としかいいようがない

モントゴメリーバスジャックの時に黒人たちに石投げた白人や、リトルロックナインをいじめてた高校生の写真が残ってますが、あの写真ぐらいインパクトあって「差別の醜悪さ」ってのを雄弁に物語っていますな。おそらく写真ってのは言語不要の技術の世界なので、ぶっちゃけ床屋政談してるそこらへんのツイッターユーザーや日本のテレビに出てる評論家なんかより数万倍、「世界基準」の感性になるんでしょうな。カメラマンの方が評論家や学者より「ものごとの本質」をえぐり出せるという好例でしょう。

で、こうかくと「え?あれ差別なん?どこが差別なん?」という話にされそうです。

確かに、女性差別であるとは一概には言えない。なぜならば、男性議員が赤ちゃんつれてきても同じようなことがおこっていたろうからです。
では「赤ちゃん差別か?」って、あのね、なんやねんその赤ちゃん差別ってのは。そんなもんあるわけない。あほなこといいなさんん。

あれはね、あのおっさんたちの醜悪さはね、「おっさん的なもの以外、全部みとめないよ」という差別の形態なんです。おっさんがやっている、おっさんが理解できる、おっさんがついていけるライフスタイル以外は全部BANするぞという形態。もはやそれは「おっさんによるアパルトヘイト」です。

この問題のやっかいなこと(やっかいなことというか、どの差別でもそうなんですけどね)、「おっさんの規定するおっさんのためのライフスタイル」に過剰適合する被差別階級の人が必ずでてくるということ。おっさんアパルトヘイトの場合、おっさんによるアパルトヘイトの被害者であるはずの、女性、子供、青年のなかから「いや、おっさんのいうことは、正しいやろう」と声高にいう連中が必ずでてくることです。そしておっさんたちはそいう人を「ういやつじゃ」と取り上げる。

これねー。どの差別でも同じなんすよ。

水平社運動が立ち上がった時に真っ先に障害となったのは、「いまのままでいいじゃないか」と声をあげる被差別部落民の存在でした。
モントゴメリーバスジャックでキング牧師が行動を起こした時、キング牧師に真っ先に罵声をあびせたのは他ならぬ黒人でした。
近しい例だと、日本会議がまさにこのパターンですな。選択的夫婦別姓に反対の声をあげ、学校での性教育に反対、各地方自治体のすすめる男女共同参画事業に反対意見を寄せる運動を担っているのは、「日本女性の会」という団体です。で、実際、各種宗教団体もこういう運動するときは女性も熱心に動く。

昨日、「ツイッター読んでないけど、だいたい、この件で緒方議員を批判してるツイッター有名人が想像つく」と書いたのもこのパターンが鉄板だから。こういうとき出てくるのは、つるの剛士とフィーフィーと相場がきまっとるんです。なんせ二人とも「当事者」ですからな。

なので今回の件もふくめて、「差別の当事者が差別の当事者として差別に異を唱えたときに、『そのやり方はだめだぞ。それじゃ理解されないぞ』と説教を垂れたり『そんな抗議の仕方だとこっちが迷惑だ』という声をあげる差別の当事者」が出てきたら、今後はみなさんも「あーあ、いつものパターンだな」と捨て置くようにしましょうね。

で、おっさんアパルトヘイトってのは、まあ端的に言えばミソジニーなわけで、で、ミソジニーである以上、おっさんアパルトヘイトは基本的にセックスの話なわけです。ラカン的にいうと「他者の快楽への嫉妬」って奴ですな。

差別が発動される時、その根本には、「あいつらは俺の知らない快楽をしっていやがる」という「嫉妬」が存在しています。だから民族差別の時に必ず食べ物の話がでてくるんです。日本人が朝鮮人を差別する時にキムチの話をするように、アメリカ人がメキシコ人を差別する時にはライム臭いとかいうし、白人が黒人を差別する時は「スイカばっかり食いやがって」みたいなこというし、イタリア移民の差別では「オリーブオイル野郎」とかが決まり文句になる。食文化で差別が先鋭化するってのは、「異民族というわかりやすい表象」である以上に「そんなに夢中になって食べるところみると美味いんだろうが俺はそのうまさを知らない」という嫉妬があるからです。

女性差別の場合は性にまつわる身体的な反応の数々がきっかけになります。月経、オーガズム、出産、授乳などなど、男からは知り得ない行為が女性にあると。で、その女性しか知らない物への怖れやある種の憧れや嫉妬が表に出てくる時に差別が生まれます。

緒方議員が議会でみせたものは、おっさんどもの知らない「快楽の具現」そのものだったわけです。女しか知らない出産の喜び、女しか知らない授乳の喜びなどなどが「議場に赤ちゃんとともに来る」という行為でおっさんたちの前に投げつけられたわけ。
もちろん、出産授乳などが自動的に「喜び」だと規定するのもおっさんならではなんですけどもね。そして身体的制限から男にはできないことを女性がしているってだけでなく、男だって十分に味わうことのできる子育ての苦労とか痛みなんてものも女性は味わっていてて、味わっているどころか、このミソジニー帝国日本では女性が不当にその苦労をしょいこんでいるわけですが、おっさんどもは、そんなこと経験してません。だからおっさんどもには、ただ単に「子供を抱く女性の姿」ってのは「快楽の図」としてしか認知できないんです。

乳幼児を真剣に育てたことのある人ならすぐわかると思うんですが、「職場に子供を連れて来る」なんてのは、楽どころかかえって苦労なんですよ。他人に迷惑かけるからとかの前に、正直、子供が自分の仕事邪魔しよるからね。他人の迷惑やなしに自分の迷惑になりよる。できたら連れていきたない。誰かに預けたい。そやけどそれができんから万止むを得ず子供を職場につれてきとるわけ。楽しみたいとか楽したいやない。苦労しにいっとるの。しかしおっさんどもにはそれが理解できない。単に「プライベートの延長」「遊んでる」としか映らんわけ。だから「議場に子供を連れて来るとは何事だ!」「職場に子供を連れて来るとは何事だ!」となるわけです。

(中略)
とりあえず今日は、「緒方議員につめよるあのおっさん議員が醜悪に見えるのは差別そのものだから」「この種の差別は他者の快楽へのやっかみがトリガーなのだ」「で、おっさんどものおっさんアパルトヘイトは、セックスそのものだ」という話です。「そやから、あの一連の騒動が気持ち悪い」って話。

  • レポート内でふれられている「醜悪なおっさんたちの写真」というのは、これのことかと。

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  • そして、これも読む価値、大いにあり。

miyearnzzlabo.com

 

四人産んだら表彰だが、産んだら議場にも入れないんだよ

  • 子供のない世帯は増税とか言いだした数日後に、これが来る。子供ゼロなら増税で、四人なら表彰という、この感覚はいったいどこからくるのだろう。
  • 子供というものを、機械の歯車のように捉えているような気がしてならない。国民はその歯車の回りでせっせとピストン運動をくり返す機械だとでも考えているのだろう。反吐が出るとは、まさにこのことだ。

 

www.asahi.com

自民の山東氏「4人以上産んだ女性、厚労省で表彰を」

 自民党山東昭子・元参院副議長が21日の党役員連絡会で、「子供を4人以上産んだ女性を厚生労働省で表彰することを検討してはどうか」と発言した。終了後、山東氏は朝日新聞の取材に「女性活躍社会で仕事をしている人が評価されるようになって、逆に主婦が評価されていないという声もあるので、どうだろうかと発言した」と述べた。申請制にして希望者を表彰する案という。

 役員連絡会は非公開。終了後の二階俊博幹事長の記者会見で発言は紹介されなかったが、山東氏が朝日新聞の取材に発言を認めた。

 女性の出産をめぐっては、2007年に当時の柳沢伯夫厚労相が「女性は子どもを産む機械」と述べ、安倍晋三首相が陳謝。09年には当時の麻生太郎首相が「(自分には)子どもが2人いるので、最低限の義務は果たしたことになるのかもしれない」と発言し、その後、撤回している。

 

www.asahi.com

 

  • そして、次はこれ。

www3.nhk.or.jp

 

22日開会した熊本市の定例市議会で、女性議員が生後7か月の長男と一緒に出席しようとし、対応を話し合うため開会が40分遅れました。議員は「子どもと一緒に議会に参加して発言できる仕組みを整えるよう主張したかった」と話しています。

熊本市の定例市議会は22日開会し、午前中、本会議が行われました。しかし開会前、緒方夕佳議員(42)が、生後7か月の長男と一緒に出席しようとしてほかの議員から退席を求める声が上がったため、議長や議会運営委員会の委員などを交えた話し合いが行われました。

熊本市議会の規則では、本会議中はいかなる理由があっても議員以外は議場に入ることができないとされていて、緒方議員は結局、長男を友人に預けて出席し、市議会は40分遅れで開会しました。

緒方議員は、おととしには議員の宿泊を伴う視察への子どもの同伴を認めるよう議会や議会事務局に求め、市議会は条件つきでこれを認めています。

緒方議員は、本会議のあと記者団に対し「子育て世代の代表として、子どもと一緒に議会に参加して発言できる仕組みを整えるよう主張したかった。子育て中の女性が活躍できるような市議会になってほしい」と述べました。

全国市議会議長会は「議員が子どもを連れて議会に出席しようとしたケースはこれまで聞いたことがない」としています。

国会は関係者以外議場に入れず

衆議院では「明確な規定はないが、議事の場であるので議員や職員といった関係者以外は入れないことになっている」と説明しています。
これまでに国会議員が子どもと一緒に出席したいと申し出たことはなく、「仮に申し出があった場合は、議院運営委員会などで協議することになると思う」と話しています。

参議院では「議場には議員バッジなどの記章をつけた人しか入れないため、基本的には子連れで入ることはできない」としていますが、申し出があった場合は、衆議院と同じく協議するとしています。

一方、本会議の傍聴については、いずれも10歳以上としたうえで、衆議院では10歳未満でも小学生であれば保護者同伴で傍聴が可能、参議院は10歳未満は、事前に特別に許可された場合は傍聴できるということで、これまでに5歳の子どもが傍聴したケースがあったということです。

地方議会の状況について、全国市議会議長会調査広報部によりますと「日本の地方議会で、子連れで議場に入って議会に参加したというケースはこれまで聞いたことがない。各地の議会の規則などでも明文化はされていないと思うが、子どもなどの家族が同伴して入ることは想定しておらず、女性議員も保育所や託児サービスに預けてから議場に来ているケースが多いのではないか」と話しています。

海外では議場で授乳も

議場に赤ちゃんを連れて入ることについては、過去にもヨーロッパを中心に議論が起きてきました。

現地のメディアなどによりますと、最近の事例では去年、オーストラリア議会の上院で、手短に赤ちゃんの世話をすることなどを認めるよう規則が改正され、ことし5月に女性議員が初めて生後11週間の赤ちゃんとともに議場に入り、授乳をしたということです。

またニュージーランドでも議会の規則の改正を経て、今月2人の女性議員が議場に赤ちゃんを連れて入り、授乳したということです。
議員の1人は、現地の新聞、ニュージーランド・ヘラルドに対して、「議会は、私や私の家族を受け入れようとしてくれている。つまり仕事と家庭の間で選択を迫られる必要がなくなったのです。私は、ロールモデルになりたいと思っていますし、先例を作ることができたと思います」と話しています。

女性国会議員の割合 先進国の中で最低水準

各国の議員交流を進めているIPU=列国議会同盟がことし10月1日の時点でまとめた調査によりますと、日本の衆議院における女性議員の割合は9.3%、参議院では20.7%です。

両院を合わせた女性議員の割合のランキングでは日本は調査の対象となった193か国のうち、ボツワナ、ベリーズに次いで165位となっていて、先進国の中で最低水準となっています。

識者「女性政治参加の障壁」

オーストラリアの政治に詳しい神奈川大学の杉田弘也教授によりますと、オーストラリアでは90年代から女性議員が増え始め、90年代半ばに「議場にスポーツジムはあるのに託児施設がないのはおかしい」と問題になったということです。

その後、議場内に託児施設が整備されたほか、現在は議場内に赤ちゃんと一緒に入ることや授乳も認められるようになったということです。

杉田教授は「オーストラリアでは、議場内に赤ちゃんがいたり授乳したりすることについて、政党を問わず反対意見が出たとは聞いていないし、社会的な反発もない。日本では、そもそも議員が出産することすら批判されており、女性が政治参加するうえでの障壁になっている。女性議員に限らず若い男性議員にとっても重要な課題で、議員同士でも超党派で協力して働きかけをしていくことが必要ではないか」と話しています。

傍聴者には子連れOK広がる

一方、議会の傍聴者向けには、小さな子どもがいる人たちにも開かれた議会にしようと親子専用の傍聴席を設けたり、傍聴者が利用できる託児サービスを設けたりするなど、各地で取り組みが進められています。

このうち京都府議会では、去年から議会棟に、託児室を設け傍聴者が子どもを無料で保育士に預けられるサービスを始めたほか、神奈川県議会でも、議場近くの部屋で託児サービスを提供していて、利用日の数日前までに予約すれば無料で利用できます。

また秋田県議会では、本会議の開催日には、申し込みの有無にかかわらず託児スペースを設け、子どもを預かるスタッフが常駐しているということです。

さらに福岡市議会では、傍聴席の一角にあった貴賓室を改修し、ガラス張りで防音の親子専用の傍聴席を設置しています。ベビーベッドや絵本、授乳スペースも設けているということで、乳幼児を連れた母親などが、周囲に気兼ねなく長時間の傍聴をすることもできるということです。

全国市議会議長会によりますと、各市議会の傍聴規則では、児童や乳幼児の傍聴は原則禁止し、議長が許可すれば入れると定めているケースが多いということですが、埼玉県鶴ヶ島市では、平成20年に傍聴規則を改正し、特に議長の許可を得なくても傍聴席に子連れで入れるように制度を整えたということです。

赤ちゃん帯同にネットで賛否

熊本市の定例市議会で、女性議員が生後7か月の息子を議場に連れて入り、退出を命じられたことについて、インターネット上でも賛成、反対、双方の意見が上がっています。

ツイッターに投稿された意見のうち、市議の行動に賛成や支持を表明した意見の中では「事前に申し出てもダメに決まっているし、問題を可視化したのはよかったと思います」、「議会中に赤ちゃんが泣こうが、ほほえましく見守って協力すべきじゃないの? 子育ては、社会全体ですることでしょ?」という声が見られました。

一方、「一般企業の会議に突然赤ちゃんが来たら誰でもびっくりしますね。市議会はアリって思ったのか」とか、「発想はいいと思うけどダメもとでも許可はとろう。職場に赤ちゃん連れてくるって事は、周りに配慮しなきゃいけないのに」などのように、問題提起には理解を示しながら事前の調整をしなかったのは、周囲への配慮が足りないという意見も目立ちました。

また、「一石を投じるにはよいが、こういうのを整備するのが議員の役目では」とか、「女性が働きやすい環境、子育てしやすい環境を作る、これが求められていること。ならば議会が率先して取り組むべき」と問題提起を評価して、さらなる議論を求めるツイートもありました。

 

  • それを受けて、こんな記事も。注目すべきは記事そのものより、そこについているリプライだ。クズが沸いている。 このクズは意見を異にする者に絡み、絡まれた方は辟易して無視している。これこそがすべてで、この手の輩はとにかくマメに主張をする。良識ある人間は途中で止めてしまうが、頭が悪いのか、暇なのか、とにかく主張を止めない。翻ってみると、その場にはクズの主張がゴミのように山積している。このゴミは脅威となって人を威圧する。ふと気がつくと、クズの言い分が通っていたりする。今の日本の縮図のような光景に見えた。

www.buzzfeed.com

 

  • で、まあ、結論としてはこうなった。バカな国だよね、日本って。

headlines.yahoo.co.jp

 

赤ちゃんを抱いて議会に参加しようとした議員に処分が検討されます。赤ちゃんを議場に入れたことではなく、開会を遅らせたことへの処分です。
「育児をする議員の環境整備を考えてほしい」と、22日の本会議に生後7か月の長男を連れて入った緒方夕佳熊本市議。前代未聞の出来事に議場は混乱し開会が40分遅れました。議長や議会運営委員長各会派の団長などは緊急の会議を24日午後に開くことを決め、「議員活動と子育て」について話し合う予定です。
一方で、開会を遅らせた事について議長は「何らかのけじめをつけなければいけない」とし24日の会議で『厳重注意』や『謝罪を求める』といった緒方議員への処分の内容を検討し、来週に予定されている議会運営委員会へ諮るということです。
処分が検討されている事について緒方議員はRKKの取材に「処分を待って対応する」とコメントしています。

 

 

 

昔、日本はバカだった。今、口先だけの内弁慶が日本を再びバカにする。

  • 慰安婦像で信頼関係消滅とは、ずいぶんと威勢のいい話だ。一方的に信頼関係を消滅させることで、何かを成し遂げた気分でいるらしい。こうやって、孤立化は進んでいき、ふと気づいたとき、日本のことなど誰も気にしなくなっている。
  • 首相をはじめとする一派は、国内で威勢のいいことを言っているし、支持者たちは国旗を持って彼らに阿る。ヘイトスピーチとか、とにかく居丈高に声を張り上げているが、そのくせ、海外の少女像一つ、撤去できないのはどうしたことか。島の実効支配を解くこともできないし、国有化した島への侵犯も止められない。話し合いもせず、抗議もせず、安全な国内で偉そうに声を上げる。そこに何か意味があるのだろうか。所詮、口先だけの内弁慶だ。
  • 先日、シンガポールに行ったとき、博物館で第二次世界大戦を振り返る企画展を見た。当然、シンガポールの視点のみで構成されているものだ。もうそこに現れている日本人のクソっぷりときたら。基本撮影禁止であったので手元には何も残っていないが、そこに展示されていたビラには「わが國はいつの世にも瑞穂の國に變りはない。食糧自給は我國の根幹をなしている 南方に依存するやうな心の緩みが食料增産をさまたげては御先祖様に申譯ない」とある。またその横には「南へ! 南へ! シンガポールはもう眼の前だ」ともある。バカだろう、こんなこと書いてて。安倍とその一派である運動団体が目指している、そして憧れている日本ってのは、こういうものだ。何度も言うが、バカだろ。
  • その他、子供を守ろうとする父親を銃剣で突き殺す日本兵のアニメや、祖母を見舞いに来た少女の目の前で病院に爆弾が落ち、祖母、母親が爆死するアニメなどもあった。
  • 売店で「FORTRESS SINGAPORE THE BATTLEFIELD GUIDE」を購入。そこにはしっかりと、「Japanese Occupation」の章が設けられていた。そう、「Occupation」だ。日本国内でどう騒いだところで、当事国にとっては、「Occupation」なのだ。
  • 安倍とその一派共は、こうした歴史を顧みることもなく、時計の針を戻そうとしている。そしてもう、その流れは止められない。彼らは選挙で勝ったのだから。

 

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サンフランシスコ市慰安婦像問題で大阪市長「信頼関係消滅」12月中に姉妹都市解消

 アメリカ・サンフランシスコ市が従軍慰安婦の像を「市の公共物」として正式に受け入れることを決めたのに対し大阪市の吉村市長は姉妹都市解消の手続きを行うとコメントしました。

 中国系市民団体がサンフランシスコ市の私有地に建てた「慰安婦像」をめぐっては11月14日、サンフランシスコ市の議会が市の公共物として譲り受ける決議案を満場一致で可決しました。これに対し姉妹都市である大阪市の吉村洋文市長は「数十万人が性奴隷にされた」など像の碑文に書かれていることが「日本政府の見解と異なる」として決議案を拒否しなければ姉妹都市関係を解消すると申し入れていました。

 しかし、リー市長は22日、決議案を承認し慰安婦像の受け入れを決定。これを受け大阪市の吉村市長は23日夕方、「信頼関係は消滅した」とのコメントを出し姉妹都市解消に向けた手続きを12月中に完了させる考えを明らかにしました。

 「全然ありだと思います。吉村さんは大阪の人の気持ち汲んだんじゃないですか」

 「大阪らしい判断じゃないですか。すぱっと切るところが」

 「(吉村市長は)あんまり意固地にならんほうがいいと思います。大人の対応をした方がいい」(大阪市民)

 この問題をめぐっては安倍総理も「極めて遺憾だ」と述べ日本政府としてリー市長に決議案の拒否を求めていました。

 

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選挙で勝ったもん勝ち たとえ首相がクソであっても

 

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  • そう言いながら、これだよ。見苦しい分裂をくり返す野党を問題視する人もいるけれど、これは一重に自民の問題だ。そして、その自民が圧勝し議席を確保したために起きたことだ。そういう意味で、彼らに瑕疵はない。選挙で勝ったんだから。もう何でもできる。「そんなはずでは……」と言っても、もう遅い。南無−。

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