Muho’s diary

小説などを書いている大倉崇裕のオタク日記です。

小説などを書いている大倉崇裕のオタク日記です……が、最近は吠えてばかりです。見苦しくて申し訳ありません。でも、いま日本を支配している政治家とその一派の方が遙かに見苦しいでしょう? ちなみに、普通の日常はこちらです。https://muho2.hatenadiary.jp

他人の汚物掃除が教育になる国

  • 異様であるとしか言いようがない。他人の汚物掃除に、教育性を見いだすのって、日本以外にもあるのだろうか。便器を綺麗にすることと、自宅の床を綺麗にすることの間に、いったい何の差があるのか、私には判らない。不合理で前時代的な苦役にしか見えないのは、私が既に非国民だからか。まして、素手で洗えとか、ただの人権問題だとしか思えない。
  • しかし、野田議員までが便所の水を飲んでいたわけで、これは根深い問題だろう。

 

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 11月3日。71年前に日本国憲法が公布され、女性参政権の実現につながったこの日、私は初めて男子トイレに入り、便器を磨いた。

 トイレ掃除で自らの内面を見つめ直すという先生たちの「便教会」。「教師の教師による教師のためのトイレ掃除に学ぶ会」ともいう。

 今回、碧南高校(愛知県碧南市)であった便教会ログイン前の続き参加したのは、県内の小中高校の教諭やその教え子の大学生など15人。半数が初心者だ。

 恐る恐る男子トイレに入ると、リーダーの愛知工業高校定時制の安井佑騎先生(35)が、「掃除を希望する場所に行ってください」と呼びかけた。便教会は、便器を素手で磨くことで知られる。「肌が心配な人は手袋もあります」と言われたが、私は着けず、小便器の前に立った。

 七つある小便器を志願したのは、すべて初参加の7人。それぞれに、便器用の基本道具3点セットが用意された。

 安井先生が言う。

 「最初はスポンジ、汚れが取れなければナイロンたわし、それでもダメならサンドメッシュを使います。すぐにサンドメッシュを使うと、子どもにいきなり『こらっ』と言うのと同じで傷つきます」

 ほーっ、なるほど。スポンジを右手に小便器をのぞき込むと、ぷーんと臭いが漂ってきた。会ったこともない男子高校生がつけた汚れに無心で向き合い、尿がたまる部分にも指を突っ込んでこする。

 隣は、今春、新卒で採用された養護教諭の女性(22)が磨いていた。のぞきこむと、すでに奥までぴかぴかだ。

 「あっ、先生、いま指で汚れを確かめましたね」。一人の男性教諭に向かい、安井先生が叫んだ。「素手で掃除をすると、生徒と目線が同じになるんです」。換気扇に挟まったたばこ、便器にはりついたガムなど、生徒の変化にも気づけるのだという。「掃除は片手ではなく、必ず両手でやってくださいね。片手では問題から遠ざかります」

 両手をついてタオルで床を磨き上げ、掃除は1時間で終了。床のくすみは残ったが、掃除の成果より、教育論との重なりが印象的だった。

 安井先生は、トイレ掃除歴8年。「体育教諭は生徒指導を任されることが多い。傲慢(ごうまん)になり、生徒を変えようとしていた。でも、トイレ掃除で自分が変わった」と効果を語る。12年間参加している高校教諭の女性(52)は、「まだ自分は足りていない」と振り返る機会になるのだという。

 別の高校教諭の男性(55)は、「日本人としての心をどう育てていくか。教育基本法は変わったが、現場はまだ変わっていない」と話す。

 便教会は2001年、碧南高校の元教諭、高野修滋さん(62)が立ち上げた。「日本を美しくする会」のトイレ掃除に参加し、会の鍵山秀三郎相談役に出会ったのがきっかけだ。鍵山氏は「美しい日本の憲法をつくる国民の会」の代表発起人でもある。便教会は今、山形から沖縄まで20都府県に広がっている。

    ◇

 安倍政権が掲げる「教育再生」。その足元で変わりつつある現場を訪ねた。(杉原里美)

 

 

クソ野郎にのみ、セカンドチャンスは与えられる

  • 選挙が苦しかったかもしれんが、一番、見苦しいのはあんた自身だよ。しかし、あれだけの醜態をさらしておいて、選挙に通るは、それでみそぎが済んだと言い切るは、まだ首相候補だは、「日本にはセカンドチャンスかない」って言うの、あれは嘘だな。好き好き安倍先生って言って尻尾ふってれば、セカンドチャンスどころか不死鳥だよな。
  • こんなのが女性総理最短候補とは、どこまで人材不足なの、自民党。まあ、二階みたいなのが幹事長であることが、それを証明しているか。いつも言ってることだけど、幹事長、あんたは二階でも地下二階だな。どん底のクソ野郎だよ。

 

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 自民党稲田朋美防衛相は19日、地元の福井市内で講演し、10月に行われた衆院選を「今回の選挙ほど苦しいものはなかった」などと振り返り、涙ぐむ場面もあった。

 稲田氏は党政調会長だった2014年の衆院選で、「選挙の顔」として全国を応援に回り、地元にはほとんど入らなかった。だが昨年8月の防衛相就任後、森友学園問題での答弁ぶりや東京都議選応援中の失言で批判され、陸上自衛隊の日報問題を受けて7月に防衛相を辞任。今回の衆院選では地元に張り付いていた。

 稲田氏は講演で、政府主催の全国戦没者追悼式を欠席したことを国会で批判されて涙を見せるなどした防衛相当時を振り返り、「非常に試練の時だった」とも述べた。最後は「どんな困難にも負けない福井の肝っ玉お母さんとして頑張りたい」と締めくくった。講演に駆けつけた二階俊博幹事長は「女性総理の最短距離にある」と稲田氏を持ち上げた。(明楽麻子)

 

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安倍晋三首相が歴史的チャレンジと言っている憲法改正が現実味を帯びている。自民党国会議員の一人であることの責任と役割を果たしていきたい」。同党の稲田朋美元防衛相は19日、福井市で開いた自身の後援会会合であいさつし、再出発を誓った。

 稲田氏は国連平和維持活動(PKO)日報問題で7月に防衛相を辞任。内閣支持率が低迷する一因となり、党内外から批判された。あいさつで先の衆院選を振り返った際は「胸がいっぱいになる」と涙ぐむ場面も。しかし、すぐに気を取り直し「厳しい選挙を戦って前回よりも114票伸ばした」と、みそぎが済んだことも強調した。
 会合には二階俊博幹事長も出席。二階氏は「首相になってもらいたいから頑張らなければと急に言い出しても始まらない。常日頃から皆様方の支援を党としてお願いしたい」と呼び掛けた。(2017/11/19-18:54)

 

 

  • この方のバカっぷりのごく一部。

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歪んだ思想にとりつかれたバカ共が少子高齢化を加速する

  • 子供ファーストというのは良い言葉だ。日本の将来が暗いのは、「少子高齢化」が一因とされる。ならば、何とかすればいい。現政権のバカ共は、判っていながらそれをしない。自分たちの思想に合わないからだ。彼らは、女は家庭を守り、子供の面倒を見るという時代錯誤な「伝統的子育て」とかを信奉している。これをバカと言わずしてどう言うのか。
  • そんなバカ共に囲まれた野田聖子議員がどこまでやれるのか。期待と希望を持って見つめたい。
  • 前日のコメント欄にも書いたけれど、「子供なし家庭に増税」とか、もう今の政権の腐り具合を見事に表している。これを考えた奴はセックスを知らないのだろう。どうやって子供ができるのかすら知らないのではなかろうか。今の政権は戦前回帰がお好きなので、コウノトリが運んでくると信じているのかもしれない。
  • まあ、冗談はさておき「俺たちがちょっと締めつければ、国民なんてホイホイセックスして、ポンポン子供を産みよるわ」という傲慢が何より気に入らない。彼らには「子供が欲しいのにできない」人たちの存在が見えていない。彼らは「子供が欲しいけれど経済的事情であきらめている」人たちの存在を見ようとしない。保育園を増やし、別姓を認め、女性の社会進出をサポートすれば、少子化解消の一助となると判っているくせに、それをやろうとしない。
  • 好き好き安倍政権が続く限り、この国は良くならない。

 

www.huffingtonpost.jp

 

  • 野田議員は医療的ケア児の母親でもある。
  • 女子供を切り捨てる時代遅れの日本の希望となれるのか。

医療的ケア児施設、寄付頼み 野田聖子衆院議員に聞く(毎日新聞2017.5.18)

親の休息支援を

 医療的ケア児を巡る法改正にかかわった野田聖子衆院議員(自民)は、重い障害を持つ6歳の子どもの母でもある。現状や課題を聞いた。

 

 --医療的ケア児に対する理解は。

 専門性が必要な官僚、国会議員もほとんど知らない。「子の面倒は親がみなさい」という古い考えもある。その結果、もみじの家のような施設は寄付頼みになってしまう。医療的ケアは医者以外は親か看護師しかできない。看護師は人件費がかかり、人手不足もあるため障害福祉施設は引き受けられない。放課後等デイサービスは、ほぼオミット(除外)されてしまう。

 --解決策は。

 法改正で医療的ケア児が法律に初めて出現し、自治体の努力目標もできた。超党派議員による「永田町子ども未来会議」では2018年度の診療報酬改定で「医療的ケア児加算」を盛り込むよう議論を進めている。重・中度の子のケアには看護師が必要だが、動ける子はヘルパーに任せてもいいのでは。そうすれば人件費は減り、放課後等デイサービスもできる。

 --親子の日常は。

 医療的ケアと言ってもいろいろある。息子は気管切開と胃ろう。日中は人工呼吸器はいらないし、走ることもできる。胃ろうも昼ご飯の1回で、高度なケアではない。でも4月に入学した特別支援学校では看護師が配置されていないという理由で、送迎のスクールバスに乗れない。親は学校から30分以内の場所にいなければならず、給食時間には胃ろうの注入のため駆けつけている。入学当初はずっと控室で待機していた。以前はそれが当たり前だった。

 --将来の目標は。

 地域の子と同じように普通校に行けたらと思う。親から離れることが学校教育で、一緒に登校するのとは違う。小中の義務教育は権利であり、行きたい子を受け入れることは憲法で保障されている。

 --親に必要な支援は。

 レスパイト(休息)は必要不可欠。息子が退院してから4年、毎晩人工呼吸器がはずれるとアラームが鳴り、ぐっすり眠れない。「一日でいいからピーピー鳴らない部屋で寝たい」と思う。現状では、両親どちらかが人生を犠牲にしないと育てられない。

 

 

薄汚いおっさん共が支配するしょうもない国

  • 四日ほど旅をして戻って来た。その間のニュースを後追いしていたが、「ああ、日本って本当にダメだなぁ」と感じるものばかり。
  • 世界的な動きに反し、家庭の状況に有無を言わさず入りこみ口だしをし、教育をおろそかにして、女性の未来を摘む。日本がいかに、頭が悪く民度の低い、腐ったおっさん共に支配されているのかを示している。彼らは己の好きなものは許容し、己の思い通りにならないものは排除し、子供を支配し、女性を蔑む。
  • 私が20代のころ、日本は「豊かだけど国民が幸せではない国」と不思議がられた。それがいま、「貧しく国民が幸せでない国」というごくごく当たり前のしょうもない国になった。

 

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www.sankeibiz.jp

 

 

子育てに背を向ける国

  • 以下の二つを見ても、国がまともに子育てと向き合おうとしているとは、思えない。何とか金をかけず、子供が預けられる社会を演出しようとしている。その結果、泣くのは劣悪な環境で育てられる幼児たちであり、劣悪な環境で働くことになる保育士の方々だ。
  • 儲からない、票にならないと子育てに背を向けている限り、国はよくならないだろう。

 

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保育所などの利益率5~9%=初調査、公費抑制論も―内閣府 11/14(火) 14:09配信

内閣府は14日、保育所や幼稚園などを対象に初めて本格的に行った経営実態調査の概要を有識者検討会に示した。

 私立の保育所と幼稚園のほか、両方の機能を持った認定こども園について、収入に占める利益の割合を示す「利益率」は5.1~9.0%と、全産業平均(4.5%)を上回ることが判明した。

 これらの施設は、国と地方から助成金が出ているが、財政制度等審議会財務相の諮問機関)は、保育所や幼稚園への公費支出を減らすよう検討を要請している。政府は保育の受け皿整備の前倒しを打ち出しているため、利益率の高い既存施設への助成金を削り、新たな施設整備に充てる議論も浮上しそうだ。

 調査は、適切な公費支出の検討材料にするため、政府が昨年閣議決定した「ニッポン1億総活躍プラン」に実施方針が盛り込まれた。具体的には今年7~8月、公立・私立の保育所や幼稚園、認定こども園のほか、原則定員19人以下で0~2歳児を預かる地域型保育の事業所など全4万343施設中2万883カ所に、2016年度決算ベースの収支の状況を尋ねた(回答率52.1%)。

 

今野晴貴

 |  NPO法人POSSE代表。雇用・労働政策研究者。オーサー報告

利益が出ているのは、保育士の待遇が悪いからに過ぎない。厚労省が行った「保育所・幼稚園・認定こども園等に係る実態調査」の中間結果によると、保育士の平均月給は私立保育所が約26万円(平均勤続年数9.6年)、公立は約29万円(平均勤続年数10.1年)であるという。 
これを見てもわかるように、今回「利益が出ている」とされた私保育所では、給与が公立よりも低いのである。低賃金で利益が出ているからと補助金を減らせば、さらに賃金が減少し、離職が拡大する。むしろ、保育所の搾取的な経営体制にこそ、メスを入れなければならないはずだ。
尚、政府はことし4月から、経験年数7年以上の中堅保育士約10万人を対象に、「副主任保育士」「専門リーダー」の役職を新設し、月給に4万円を上乗せする施策を始めている。補助金減額は、こうした政策の流れにも逆行することになる

 

 

いつでもどこでも独裁政治♪

  • 私が改憲に反対しているのは、主に24条。実は9条あたりは勝手にやってくれと本気で思っている。
  • ただ、安倍と彼を取り巻く頭のおかしな一団が目論んでいるのは、実は9条ではなく、以下で語られている緊急事態条項の設置であることはよく言われる。9条というのは隠れ蓑で、それでもって世論の支持を集め、危機感をあおり、いつでもどこでも独裁状態を作れるよう準備をしているわけだ。
  • 最近疑問に思うのは、安倍一派の目論む独裁社会って、基本、彼らの言うことを国民が大人しく聞くということを前提に作られている。緊急事態条項なんてその最たるものだ。自分たちお上のご意向を持ってすれば、無茶でも大人しくきくだろうという思いこみが、日本会議的なおっさんたちにはあるらしい。だから、あそこまで傲慢になれるのだろう。
  • ここまで貧困が蔓延し、未来に希望が持てない社会になったわけで、なぜ、反対する勢力が武力をもって対抗してこないと思っているのだろう。日本人による日本人に対するテロが起きる可能性だってある。内乱だって起きるだろう。
  • 少し前に見たドキュメント番組で、日本に暮らすシリア難民の人が言っていた。自分たちの国がこんなことになるなんて、考えてもいなかったそうだ。結婚式の模様を写したビデオには幸せそうな一族が映っていた。内戦の起きるほんの数年前のことだそうだ。

 

 

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多様性の否定は夫婦別姓反対から がんばれ、サイボウズ!

  • どこまでも明快で論理的で素晴らしい。こういう方が声を上げるというのは、心強い限りだ。
  • 安倍も所属する日本会議という狂った団体は、女、子供を支配下に置き、自分たち薄汚いおっさんたちだけが輝ける社会を作ろうとしている。つまりは、女性が自宅で家事も子育てもせず働くなんて、言語道断なわけだ。まして、妻とした女性が己の姓を名乗らず、旧姓でもって行動するなど、家の恥くらいに思っているに違いない。そんな歪んだ思想によって女性が不利益を被るいわれはない。
  • 別姓にしろと言っているわけではない。選べるようにするだけだ。それになぜ反対するのか、理解に苦しむ。
  • 道は大いに険しいだろうけれど、がんばっていただきたい。

note.mu

 

選択的夫婦別姓に賛成・応援する方が多数派のようです。しかし、一部からは懸念や反論をいただいていますので、さらに議論を進めます。

ただし、2つの原則を前提とします。それは、

1. 一人ひとりのニーズを尊重しよう。(多様な個性の尊重)

2. 社会の変化に合わせてルールを変化させよう。(生成発展)

の2つです。

1つ目は、例えば「親は大工だが、私は別の仕事に就く」とか、「両親はAさんと結婚させたいが、私はBさんと結婚する」とか、本人のニーズを尊重することが大事という原則です。とはいえ、全員のニーズを同時に実現することが難しいのも現実です。しかし、「できるところから個人のニーズを拾っていこう。それが社会の進歩である」という考え方が、原則1になります。

2つ目は、ルールは人間が時代に合わせて作り出したものであり、不具合が出てくれば変え続けなければならない、という原則です。例えば「以前は公的な場所で自由にタバコを吸えたけど、今は制限される」とか「以前は電話帳に名前を載せていたけど、今は個人情報として保護される」とか、「社会の変化に合わせてルールを変化させていこう。それが社会の進歩である」という考え方が、原則2になります。

この2つを原則として、いただいた懸念や反論について考えていきます。

 

「別姓にしたいというのは、単なるわがままである」

原則1に反します。ラーメンを食べたい時に食べられるように、別姓のまま結婚したいカップルは別姓のまま結婚できる社会を作る。わがままを受け入れようとする変化は進歩です。

 

「別姓にしたいなら別姓を認める国に行けばよい」

原則2に反します。この発想だと、永久にルールは進歩しません。日本という国が、これからも快適に暮らせる場所であることを目指すならば、ルールは変化させなければなりません。しかも、少子高齢化や人口減少が国家レベルの問題になっているときに、「他の国に行けばいい」という発言はいただけませんね。

 

「同姓にしても大して不利益はない」

原則1に反します。不利益だと感じる人がいるのであれば、それを解決する方向に変化するところに進歩があります。2年前、「(現行制度は)会社としての不自由、個人としての不自由さは全くないのではないか」と語った某経済団体の会長がいて、愕然としてアゴが落ちました。

 

「家族の一体感が失われる」

原則1に反します。同姓にすることで一体感を高めたい家族はそうすればいいし、別姓で問題ない家族は別姓でいい。一体感を高める手段はいくらでもあります。家族でペアルックなんか着たら、相当一体感が出ますよね。

 

「家族制度が崩壊する」「伝統が失われる」

原則2に反します。日本の家族制度も、変化を続けてきた結果、今があります。「制度が崩壊する」と感じるのは不安があるからでしょう。「選択的夫婦別姓」で損をする人がいれば、ぜひとも具体的にどのような損をするのか、声を上げていただきたいと思います。損だと感じる夫婦は、同姓を選択すればいいだけのことですが。 

 

「子供の姓はどうするんだ」

今回の訴訟では、子供の姓のルール改正は求めていませんので、「結婚時に決めた戸籍筆頭者の姓に統一する」だけです。もし、別のニーズ(子供は新しい姓にするとか)が発生したら、また時代に合わせて改正を検討すればいいと思います。海外のように、両親の名字をくっつけて子供の姓にする時代が来るかもしれませんね。「ますだおかだ」とか。

 

「子供と親の姓が違うのがかわいそう」

原則1に反します。かわいそうだと思えば、その夫婦は同姓にすればいいだけです。しかも、現代社会においては、旧姓を通称として使用するケースが増えており、「親と子で姓が違う」ことは既に起きています。例えば、私は我が家では、ほぼ「青野」です。また、現行ルールでは、結婚すると夫婦のどちらかは必ず改姓するので、親と姓が違います。既に「かわいそう」は多発しています。

 

「子供がいじめられそう」

原則1に反します。多様な個性を尊重すれば、他人と違うことは自然なことです。いじめる側に問題があります。原則1に沿って考えれば、他人と違うことで叩かれる状態は改善が必要です。STOP THE イジメ。

 

「婚姻制度から見直すべきである」

こちらは議論の範囲(スコープ)が広がりますので、別途議論した方がよいでしょう。婚姻制度は、財産制度と密接に関係していますので、慎重に議論して進めていく必要があるかと思います。今回の議論は、シンプルに「名前」の問題です。すぐ実現できるはずです。

 

「別姓にしたいなら、事実婚にすればいいのでは」

原則1に反します。ニーズは「別姓のまま結婚したい」というものです。事実婚だと、法律で決められた婚姻による様々な義務や権利がなくなります。財産の問題も発生します。それらを含めて全体のルール設計を見直すことについては反対ではありませんが、議論の範囲が広がります。今回は単に「名前」の話です。

 

「姓を変えることで不利益を感じるのであれば、それはその人の実力不足である」

原則1に反します。目指しているのは「姓の変化を乗り越えられる」社会ではありません。「姓の変化を乗り越える」努力を強制する意味がわかりません。「俺は実力があるから、姓の変化なんて関係ないぜ」と自慢したかったんでしょうか。

 

「選択的夫婦別姓を認めると、離婚率が高まる」

その因果関係に根拠が薄いこともさることながら、「離婚はよくないこと」が前提になった発想です。離婚したければ離婚できる社会を目指すのか、離婚したいのに離婚しづらい社会を目指すのか。原則1に沿って考えれば明らかです。余談ですが、日本では離婚したとき、妻が子供を引き取るケースが8割と聞きますから、同姓にするなら妻の名字に合わせる方が合理的ですね。

 

「選択的夫婦別姓を認めると、システムの改正や荷物の配送などが大変になる」

原則1に反します。多様なニーズを満たすには工夫が必要であり、それが進歩を生みます。しかも、現在はすべての夫婦のどちらかが改姓しているので、改姓に関する様々な手続きや配送の混乱など、既に大きな労力を強いています。青野慶久は、生まれてから死ぬまで青野慶久であり続けた方が、発生するコストははるかに低いと思われます。また、外国人と日本人が結婚するときは既に別姓を選べますので、システム上の問題は小さいと推測します。

 

「選択的夫婦別姓を認めると、犯罪率が上がる」

理解し難いので、その根拠を説明いただけると助かります。むしろ、別姓を認めると、名前が一生変わらない人が増えるので、個人の特定はしやすくなるかもしれません。

 

「青野は左翼だ」

小学校時代は外野手ではなくショートでした。右投げ左打ちです。

 

「売名行為だ」

今回の訴訟は、私の名前を出した方が、注目を集めて社会変化を促せると考えました。反響は予想以上でしたので、名前が売れたという事実は認めざるを得ません。

 

「お金目的だろう?」

さすがにそれはないです。

 

他にもあれば、後で足したいと思います。 

 

 

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