窓口業務は混乱。個人医院は閉院に追い込まれ、挙げ句の果てには死亡事案まで発生しているという。止まる気配のないマイナ保険証の導入。医療現場で一体何が起きているのか。
「イデオロギー的に反対される方は、いつまでたっても不安だ不安だと仰るでしょうから、それでは物事が進みませんので、きちんとした措置を取ったということで(健康保険証の廃止とマイナ保険証の推進を)進めます」(河野太郎)
「マイナ保険証にメリットは何一つありません。デメリットとして、まず医療機関の窓口が大混乱しています。マイナ保険証の利用率が6%程度しかない今でさえ、医療機関の半数以上にトラブルが発生している状況です」 とは、全国保険医団体連合会(保団連)の竹田智雄会長
・顔認証付きカードリーダーが起動しない。
・顔認証付きカードリーダーで顔認証ができない。
・高齢者がうまく使えない。暗証番号も忘れてしまう。
・顔認証付きカードリーダーがクリニックに1台しかないので待合室が混雑する。
・健康保険証は有効なのにマイナ保険証で「無効」と表記される。
・高齢者医療費の窓口負担割合が反映されない。
有料版ではこうしたトラブルのほか、マイナ保険証が読み取れずに患者が死亡してしまったケースを紹介。ほかに資金難で個人医院が閉院に追い込まれる事例など、医療の行く末を左右するマイナ保険証の大混乱を徹底検証している。