Muho’s diary

小説などを書いている大倉崇裕のオタク日記です。

小説などを書いている大倉崇裕のオタク日記です……が、最近は吠えてばかりです。見苦しくて申し訳ありません。でも、いま日本を支配している政治家とその一派の方が遙かに見苦しいでしょう? ちなみに、普通の日常はこちらです。https://muho2.hatenadiary.jp

結局、虐待的高校野球は変わらない。感動できて良かったね。

高校野球、開幕当初は酷暑であり、五輪問題の影響もあって、ずいぶんと批判的な意見も多かった。もともと、夏の一番暑い時期に、炎天下の球場で毎日プレーさせること自体が、ほぼ虐待だと思っていた。少しは世の中変ったのかと思ったが、準決勝あたりから一気に流れが変わり、五輪では「止めちまえ」なんて強硬な意見を吐いていた人も、大喜びで高校野球見て感動している。Twitterのトレンドは高校野球で埋まり、高校野球は虐待じゃないか、なんて言える雰囲気ではない。

この調子では、五輪も始まれば、皆、嬉々として試合にかじりつき、感動に酔い、終わってみれば「五輪って良かったねぇ」なんてことになるんだろう。絶対になる。ボランティアだって結局集まるんだろうな。そして、五輪は成功ということになり、何も変わらない。さらに、その後も高校野球は続き、炎天下でやり続けるんだろう。

結局のところ、日本人は精神論が大好きで、苦しい思いをしてプレーを続ける高校生が見たいだけなんだ。秋の涼しい中ではつらつとプレーするだけではダメなんだ。たとえ非科学的でも、何か苦しい思いをして掴まないと、そこに価値を見いだせない。何て哀れなと思う。

高校野球、止めちまえとは言わないが、せめて、日程、開催時間は考えるべきだろう。日程を伸ばし、試合間隔を開ける。日中の試合を避け、ナイターにシフトする。試合数が多い序盤は大変だろうが、後半は絶対に対応できるはずだ。高校生が甲子園で痙攣して死んでからでは遅い。それができないのなら、高校野球なんか止めちまえだ。今のままでは、高校生がかわいそうだ。