Muho’s diary

小説などを書いている大倉崇裕のオタク日記です。

小説などを書いている大倉崇裕のオタク日記です……が、最近は吠えてばかりです。見苦しくて申し訳ありません。でも、いま日本を支配している政治家とその一派の方が遙かに見苦しいでしょう? ちなみに、普通の日常はこちらです。https://muho2.hatenadiary.jp

ヤブをつついて総入れ歯

  • ヤブの歯科医に当たる。それが私の数少ない特技の一つだ。今までも様々なヤブ歯科を紹介してきた。今年の初め、自宅近くにできた歯科医にかかっていたのだが、これがヤブ四天王に加えても、「くっくっく、ヤツはヤブ四天王の中でも最強」と言いたくなるほどのヤブ。くわしくはこちら。

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  •  実はその後、治療に耐えかねて2月に逃亡。二本の歯が仮詰めのまま過ごしてきた。しかし、仮詰めもいつかは取れる。なんたって仮だから。しかも完全な治療途中でほかの歯科医に行くのも憚られる。今回、意を決して、当該ヤブ歯科医に連絡を取り、治療を再開することにした。
  • 勇躍、歯科医に乗りこみ、診療台に座ったところ、出てきたのは見たこともない歯科医。垂れ目で痩せていて、ここに来る時、車に轢かれたネコの死体を見てきましたというような表情をした顔色の悪い男性だ。彼は開口一番「○○先生は退社されまして、今はそのぅモゴモゴ……」。
  • 私の歯、二本をゴリゴリやっておかしくしたあいつは、もういない。そして不思議なことに、先生が「退社」しても、歯科医院は普通に営業しているのだ! 少なくとも表向きは! さらに、これから私の口の中に手をつっこもうとしている男性が何者なのか、私は知らない。
  • 男性は私の口内を見て、「うわぁ」「しぇぇ」と絶望的なつぶやきをもらし、治療途中の歯はますます悪くなり、もうどうしようもないこと、一本は抜歯、一本は治療のやり直しをしなければならないことを、暗い声で告げた。この男、どうやら、新たな雇われ先生のようだ。
  • 「ええっと、じゃあ、ちょっと待っていてもらえますか」男性はどこからともなく現れた歯科衛生士の女性と奥に消える。そのまま五分。歯科衛生士の女性が出てきて、「すみません、テレビでも見ていてください」と診察台の前にあるモニターを操作してテレビをつけた。高校野球をやっている。「リモコンありますから、チャンネル適当に」。うるせえよ。俺はこんなところでテレビ見ている場合じゃないんだよ。俺の歯! 歯!! 歯はどうなるの。
  • さらに五分ほど待たされた後、レントゲンを撮られ、「今日は治療可能な歯を削り、型取りをする」「奥歯は抜歯確定だけど、インプラントか部分入れ歯にするしかないよ」と告げられる。
  • 入れ歯!! 48歳にして入れ歯!! 幼いときより、歯科医と言えばヤブ、跳梁跋扈するヤブに好き放題やられてきた私の歯は、すべてボロボロ。手を伸ばせばポリデント、ポリグリップS。ああ、小林製薬
  • そして削られた歯は劇的に痛く、今もモノを噛めない。
  • 次回は28日月曜日。ヤブとの対決は続く。