- この角度から見ると、日本が失った何かがおぼろげながら見えてくる。
日本のマスメディアも、別にこの角度から「動画」撮れたのかな? これは海外大手 pic.twitter.com/oVB6UkSAhx
— 𣱲 (@yzjps) May 26, 2019
「一般のお客さんと握手をかわしています」ってアナウンサーが説明していたけど、あれ金美齢と櫻井よしこやん(笑)。
— 昭和おやじ 【安倍政権を打倒せよ】 (@syouwaoyaji) May 26, 2019
何処が一般のお客さんだよ、みんな安倍のお友達やん!!
さすが国策放送局だな!!
国技館でトランプと握手した保守論客陣を、NHKアナ「一般客」 https://t.co/ZRpbYPoyWr
フランス大統領だったシラク氏は知日派で大変な相撲通として知られる。10年前に「回想録」を出版したときに相撲から人生の教訓を学んだと書いている。当時の共同通信記事(2009年11月7日)によると、特に仕切りの美学を激賞して「戦いの前に、2人の力士が相互ににらみ合う視線以上に強いまなざしを知らない」。さらに「この儀式は、他者に理解を求めたり、説得する際の方法に関して私に多くを教えてくれた」「相撲は私にとり人生の授業だった。あきらめてはいけないこと、勝敗が決する最後の瞬間まで戦うことを教えてくれた」と大相撲への強い思いを綴っている。大統領在職中に優勝力士にシラク杯を贈り、自身の飼い犬に「スモウ」と名付けていたという。「日本にいると、自宅にいるかのように完全にくつろぐ」という元大統領の言葉にこちらもうれしくなる。
「畳の上に立つと、自分の家にいるような気がする。家族と一緒にいる気持ちになる」。こんなあいさつをした外国首脳がもう一人いる。柔道をこよなく愛するロシアのプーチン大統領だ。2000年に来日した際は東京・文京区の講道館を訪れ、森喜朗首相(当時)、五輪金メダリスト山下泰裕氏が見守る中、ベテラン選手を相手に一本背負い投げ、ともえ投げなどキレのある連続技を繰り出した。最後に花束を贈呈した子どもの女子選手を練習けいこに誘い、自ら投げ飛ばされるハプニングも演出した。
柔道家として柔道創始者の嘉納治五郎氏を敬愛してその著書もある。2016年にも来日した際に、講道館を訪れ、道場に入る際に当然のように一礼した。
政治家として対日外交について現実主義者であろうが、二人の共通点は大相撲や柔道を生んだ日本文化への深い敬意があるように思える。シラク氏は大相撲観戦の際は2階正面のいす席を利用していたという。
さて、4人用の升席を取っ払ったエリアでソファに座り、スリッパで土俵に立ったトランプ米大統領。見た取り組みは5番。異例な対応の中で心から観戦を楽しめたのだろうか。それは本人しか分からない。
破格な厚遇ぶりに米メディアも注目。「日本で最初の1日を観光客として過ごした」(ワシントン・ポスト紙)、同紙は大相撲観戦に関し「VIPは通常、2階の貴賓席を選ぶ」「大統領夫妻は特別な扱いを受け、土俵近くのいすに座ることを許された」と解説。安全確保の大変さや「床に座るべきだ」との批判の声も紹介した。CNNテレビやFOXニュースも、トランプ氏が土俵で優勝した朝乃山関に「大統領杯」を手渡す映像を繰り返し放送した。
果たして、日本文化の品位も伝わったかどうか。それを考えると腕組みして考え込んでしまうのは私だけではないだろう。