- 伊吹文明氏の発言、早晩、「切り取りだ」との擁護論が出てくるのだろうが、「同じことをやるにしても」ってところで、誰が何といっても駄目だろう。政治家というのは、自身の思想信条をまず国民に伝えることが第一。それができない時点で政治家失格だろう。「その意図はなかった」とか「誤解だ」とか言っても、それは少なくとも「プロ」の言うべきことではない。田畑氏にしても伊吹氏にしても、政治の世界では「プロ」なのだ。さっと辞めるべきだと思う。
自民党は21日、交際していた女性から準強制性交容疑の告訴状を愛知県警に出された田畑毅衆院議員(46)=比例東海、当選3回、二階派=の離党届を受理した。党紀委員会で扱いを協議し、受理することを了承した。これに先立ち、党愛知県連の藤川政人会長は山東昭子党紀委員長に会い、田畑氏を議員辞職させるよう文書で要請した。
山東氏は記者会見で受理の理由に関し、田畑氏が女性と交際していたことを踏まえた判断と説明し「政治家の出処進退は自ら判断するのが基本だ」と述べた。ただ、党紀委内では除名すべきだとの意見も出たという。
自民党の伊吹文明元衆院議長は21日の二階派会合で、二階俊博幹事長が準強制性交容疑で告訴された同派の田畑毅衆院議員について謝罪した後を受け「(二階)会長に今のようにあいさつさせることのないよう、気を引き締めよう。問題にならないようにやらないと駄目だ。同じことをやるにしても」と述べた。
問題とならなければ許されると誤解されかねない発言で、批判を受ける可能性がある。伊吹氏は二階派の最高顧問。同派を率いる二階氏は幹事長就任まで派閥会長を務めた。