Muho’s diary

小説などを書いている大倉崇裕のオタク日記です。

小説などを書いている大倉崇裕のオタク日記です……が、最近は吠えてばかりです。見苦しくて申し訳ありません。でも、いま日本を支配している政治家とその一派の方が遙かに見苦しいでしょう? ちなみに、普通の日常はこちらです。https://muho2.hatenadiary.jp

日本国紀についてきかれても……

  • 「日本国紀」という本について時々、きかれることがある。ただ、私は読んでいないので、お答えのしようがない。そもそも、読みたくもない。百田氏というしゃっくりみたいな作家ははっきり言って嫌いだし、嫌いな作家の本を読みたくもない。そもそも、それを読むために本を買えば、彼のところに印税が入り、それを出版したところもごくごくわずかだけど儲かるのだ。そんなことをしてまで、読む義理はない。読んでないから、何も言えない。
  • コピペとかいろいろと言われているけれど、自分で確認したわけではないので、何とも言えない。

で、その本に関わった編集者のTweetが目についた。

  •  まあ、何とも酷い内容で、ずいぶんと大口を叩かれるけっこうなエディター&ジャーナリストだこと、と思ったけれど、一方で、編集者としては至極当然な、それどころか、編集者としてなかなかできないことを懸命にやっている、ある意味、すごく優秀な人なのかなとも思った。
  • 編集者が、自分の作った本、それを書いた作家に愛着を持つのは当然のことで、その本がたとえ、どんなクソみたいなものであっても、攻撃を受ければそれを守るための行動に出るのもまた、当然だ。
  • 作家が攻撃されても、本がボロクソ言われても、素知らぬ顔をしている編集者もいる中で、まさに体を張って擁護している姿は、見事というほかはない。その姿、行為がどれほど醜くて、思想的に狂ったものであったとしても、全面的な批判はできないのだ。

 

  •  そして、その本を出版した会社の社長のTweet。コピペや改訂が取りざたされている本に対し「遺書」って言葉を使うのは、間抜けだなぁという感想しかない。
  • たくさん売れているからいいんだよ、という意見は否定しない。「よく売れる悪書」というものだって、市場に存在価値はある。
  • ただ、物書きとして、この社長は尊敬もできなければ、信用もできない。昨年、幻冬舎から本をだした。完成まで一緒に走ってくれた編集さんは、とても優秀な人だった。そんな優秀な人が、こんな弁当箱みたいな社長の元で働かされているのがくやしくて仕方がない。
  •  それを踏まえたうえで、こうした意見にももちろん、存在価値がある。

rondan.net

 

 

 

  • 斜陽な本の話題が出てきたかと思えば、これかよ……という悲しい思いだけが残る。