- こんなクソみたいな公共放送に我々は受信料を取られている。もっと怒るべきではないのか。
私がNHKを去った理由 森友問題スクープの結末は「不本意人事」 元エース記者が初告白
政権の「不都合な真実」は公共放送の“タブー”なのか
「私も30年記者をやっていますから、どこまで事実確認すればいいか、裏取り取材はどこまでか、分かるわけです。でもこの時はそうではなかった。まだ要るのか、こんな取材も要るのか、と思うような内容を次から次へと求められました。あんなの、初めてです。ハードルがどこまでも上がっていく。ニュースとして出すに当たっての取材はできていたのに、です。結局、報道はできましたが」
局長応接室に来いと言われ、行くと、報道部長のほかに報道担当の副局長もいる。そして面と向かって大阪局の『考査部(放映後に番組の審査などを行う内部部署)に行ってもらう』と。正式な内示言い渡しのような雰囲気です。この年齢で考査部に行ったら記者に戻ることはありませんから、予想していたとはいえ、衝撃でした
森友問題が最大のヤマ場を迎えていた時期に、この問題を一番深く、長く取材していた記者を単なる担当替えではなく、記者から外すでしょうか。副局長のあの言葉は『もう報道の仕事はさせないぞ』というメッセージだと受け止めました
一線を越えたと思うことはあります。災害時にテレビ画面の枠に最新情報のテロップが流れますよね? 先の北海道地震では、死者何人、心肺停止何人という情報に『安倍首相がそう言った』と出していた。主語が安倍さんなわけです。一国の総理が死傷者の数に細かく言及することの是非はともかく、報道側がいちいち首相を主語にして報じるのか。