- 膿をだしきるという首相が、実は自身が膿である、彼からにじみ出た膨大な膿が、海をなしている。今や、ウハウハならぬウミウミの状況だが、差別主義者の耄碌爺さんである財務大臣が辞めないのと同様、彼もまた辞めようとはしないだろう。彼は憲法改正がなされれば、地球が滅んでもいいと思っている。もう、頭のどこかが来るっているんだろうなぁ。首相を下りるころは廃人になっているのではないだろうか。
- そんな首相でも熱狂的に崇拝し指示する人々もいる。彼らは日米首脳会談において、アメリカ側から「拉致問題」への言及をひっぱりだしたのは成果だと言う。それを報道しないマスコミを偏向報道だと怒鳴る。G20に出た財務大臣にセクハラ問題をぶつけた記者に対しては「そんなことを聞いている場合か」と大臣と共に冷笑を浴びせる。愚かではあるが巧みだと思う。瞬時に反論し辛い要素を含んでいる。その一瞬をついて、彼らはドドドとなだれ込んで、すべてを有耶無耶にしてしまうのだ。
- だからと言って同じことを繰り返していては、我々も、アホな首相とその一派たちと同じ穴のムジナになる。どれだけ揚げ足を取られようと、一つ一つ、奴らの犯した過ちについて言及し追及していく必要がある。
- ということで、世の中、セクハラ問題で全開状態であるが、ほぼ同時に起きたもう一つの大きな問題にも目を向け追及していくべきだろう。小西議員への罵倒問題だ。これは、私も含め、よく判らないのが正直なところだと思う。文民統制っていきなり言われてもねぇ。
- ……というところに、とてもよくまとめられた記事が。
- 働かせ放題問題、森友改竄、加計首相案件、セクハラ、日米首脳会談ゼロ回答、北方領土でのロシア軍事演習、北朝鮮情勢の変化、そして4.16.事件。どんな揚げ足を取られても、淡々と次のカードを切り、追及していくしかない。
実は、軍を文民がきっちりと統制する「シビリアンコントロール」がしっかり機能していなかった戦前の日本では、たびたび青年将校らが暴走し、政治家を暗殺したり、クーデター未遂を起こすような事件が発生していました。中でも有名なのが、当時の犬養毅首相が海軍青年将校たちによって暗殺された「五・一五事件」です。1932年(昭和7年)に起こった事件ですが、武装した海軍青年将校たちが首相官邸に突入し、当時の犬養毅首相を殺害してしまいました。ポイントは、この事件がたった数十人の海軍青年将校によって行われた犯行であり、海軍全体による組織的な犯行ではないということです。現代で置き換えるならば、自衛隊が組織全体で起こした犯罪ではなく、一部の過激な考え方をしている自衛隊の一部メンバーが起こしたクーデターであるということ。ネトウヨは自衛隊のことを「災害復興のために頑張ってくれる人たち」と思っているかもしれませんが、彼らは確かに「武力」を持っていて、武力を正しく使う義務を背負っているのです。これは警察官が拳銃を持っていて、正しく拳銃を使うことが義務づけられているのと同じ。使い方を間違えると19歳の新人警察官が説教された上司に腹を立てて発砲し、殺してしまう事件が起こるのです。自衛隊が持っているものは拳銃1丁ではありません。だからこそ、しっかりと暴走しない運用が求められるのです。
■ 陸軍青年将校がクーデターを起こそうとした「二・二六事件」
歴史の授業では、犬養毅首相が暗殺された「五・一五事件」とともに、「二・二六事件」というのも習います。「二・二六事件」とは、「五・一五事件」から4年後の1936年(昭和11年)に、今度は陸軍青年将校たち総勢1483名によって起こされたクーデター未遂事件のことです。4年前は数十人で当時の首相を暗殺しましたが、わずか4年間で1483人もの軍人たちが国家転覆を狙うことになったのです。明治維新の頃のような天皇陛下に忠誠を誓う国家にしようと、右翼団体が中心となって「昭和維新」という言葉を掲げ、首相官邸や新聞社、警視庁などを襲撃し、当時の大蔵大臣や陸軍大佐などが殺害されました。平成の世になっても「維新」という言葉がもてはやされていたりしますが、この事件に象徴されるように政治家が軍隊をコントロールできなくなってしまい、日本は第二次世界大戦へと足を踏み入れることになってしまったのです。
■ これらの事件の反省を生かして、今はどうなっているのか
軍隊が政治的な思想を持つようになると、先ほどご紹介した「五・一五事件」や「二・二六事件」のように、その政治的な思想に基づいてクーデターを起こしてしまう可能性があります。だから、自衛隊員は法律で「政治的中立」を守らなければならないことになっていて、政治活動に参加することが制限されています。選挙権こそありますが、特定の候補を応援することはできないし、政治的な発言をすることも許されていません。特定の政治家や政治団体を応援することはできず、自分たちで政治団体を立ち上げることもできないのです。軍隊が暴走してしまうと、その武力が「日本を守るため」ではなく、考え方の違う日本国民に対して向けられるようになり、それは民主主義による政治ではなく、武力による恐怖政治に変わってしまう可能性があるからです。世の中には北朝鮮のように、政府と軍が一体となっているような国もありますが、近代的な民主主義国家では軍隊が暴走しないように、しっかりとした「シビリアンコントロール(文民統制)」が機能しているのです。
■ 小西洋之議員が統合幕僚幹部から罵声を浴びせられた「四・一六事件」
これらの話を踏まえ、小西洋之さんが30代の統合幕僚監部から罵声を浴びせられた事件について考えてみましょう。事件直後に著述家の菅野完さんが小西洋之さんにインタビューしていますが、小西洋之さんは国会議事堂を出たところで、たまたまマラソンをしている時に小西洋之さんの存在に気づいた30代の統合幕僚監部の男性が「オマエは国民の敵だ」「オマエの国会の活動は気持ち悪い」と罵声を浴びせ、周囲にいた警察官にたしなめられても、それを続けていたというのです。この事件が「四・一六事件」と呼んでもおかしくない深刻な事件であることに、皆さんは気づいたでしょうか。
まず、この30代の統合幕僚監部の男性は「自衛隊員が政治的中立でなければならない」という大原則を理解していません。そして、もっと大きなことは、この自衛隊員が自分の立場をわきまえず、小西洋之議員に対して罵声を浴びせることを「正義」だと思っているということです。
とても深刻なのは、日頃から最前線のネトウヨ教育が施されているせいで、30代の統合幕僚監部の男性だけがおかしいのではなく、同様の自衛隊員が大量増殖しているのではないかと危惧されるところです。
統合幕僚監部は陸上自衛隊、海上自衛隊、航空自衛隊を束ねる部署で、自衛隊全体のコンプライアンスなどを司る部署です。まさに自衛隊全体の「司令塔」とも言うべき役職であり、この男性は軍隊で言うところの「少佐」に値するポジションにいるため、部下と呼ぶべき組織をまとめ上げる人物ということになります。
統合幕僚監部の3等空佐が自分から身分を名乗り、国会議員に対して「国民の敵」と発言してしまうのですから、どれだけ大きな問題なのかが分かると思います。
実はこの事件、まだまだテレビや新聞、インターネット上のニュースサイトでは小さく扱われています。これこそ日本という国が落ちるところまで落ちている証拠ですが、本当は政権がひっくり返るレベルの非常に大きな事件であることは、皆さんに伝えておかなければなりません。少しずつ自衛隊の暴走が始まっているのかもしれません。