- ガイアの夜明けで下町ボブスレーのゴタゴタについて見る。語られざる部分が多いという印象を受けたけれど、日本のダメな部分がぎゅっと凝縮され、分かりやすい図式になっていたことも事実だろう。これが道徳の教科書に載るところも含めて。
- 個人的に気になったのは、三つ。「無償」「十日かかるところ二日でできた」「それでもまだジャマイカの国旗もってバカ正直に応援に行っている」。
- ガイアの夜明けで語られたことが真実だとして、では何を思うのかと言えば「いいものを作ってもダメなものはダメ」ということに、町工場を始め、日本が気づく必要があることだろう。選手を含む関係者たちから「ソリの性能はいいけれど、操縦は大変」という趣旨の発言があった。いい器を作っても使いこなす人がいなければ、意味がない。すごい技術でこれだけ軽量化しました! それを無償で、わずかこれだけの納期で達成しました! と喜ぶ前に、それがどんな人によって使われるのか、その人はどの程度の技量の持ち主なのか、人に寄り添って考えることが必要ではないだろうか。
- 結局、大企業やそれにのっかったバカな首相たちは素知らぬ顔で、一文にもならないのに不眠不休でがんばったお人好しといわれても仕方のない町工場の人たちだけが泣いている。
- 誰も得をしないことを、ここ数年、ずっとやっているな、日本。
- まあ、この辺もね、いろいろと憶測を呼びますわな。