Muho’s diary

小説などを書いている大倉崇裕のオタク日記です。

小説などを書いている大倉崇裕のオタク日記です……が、最近は吠えてばかりです。見苦しくて申し訳ありません。でも、いま日本を支配している政治家とその一派の方が遙かに見苦しいでしょう? ちなみに、普通の日常はこちらです。https://muho2.hatenadiary.jp

バカな放送局

  • 腐りきったNHKネタが二本。好き好き安倍先生の好き好き放送局。こんなのに受信料払うのは、さすがに業腹だな。
  • これは前にも書いたけれど、一昨年他界した私の母は、長らく寝たきりであった。さらに両手が麻痺していてものを上手くつかめない。そんな母は施設のベッドの上で、一日中、NHKを見ていた。朝、職員の人がテレビをつけてくれる。チャンネルはNHK。ものが掴めないので、テレビのリモコンを操作することができない。だから、ずっとNHKを寝るまで見ていた。母の一押しは日曜七時半からやっている「ダーウィンがきた」だった。見舞いに行くと、認知症の気もある母が、驚くほどニュースに詳しい。野球の結果も知っている。「阪神はだめねぇ」とか「白鵬は強いわねぇ」なんて言っていた。私が行ったときは、「チャンネル、変える?」ときいてみるのだが、やはりNHKが良いようだった。BSも映るのだが、そこまでいろいろ見る気力はもうないようだった。
  • 晩年の母にとって、NHKは唯一の楽しみだったのだ。ステロイドの服用などによって抵抗力が弱まり、部屋から出られない母にとって、NHKは世間と自分をつなぐ唯一のパイプのようなものだった。
  • そのNHKが今、腐臭を放っている。政権の腐った尻を舐めているからだ。母の愛したNHKが、こんな無様な姿になって、悲しいというかくやしいというか。
  • NHKは、様々な面で高齢者の寄る辺となっている。その自覚を持って欲しい。外に出たくても出られず、様々な情報に接することができない人もいる。そういう人にとってNHKの存在は大きいのだ。そんな人から受信料を徴収した挙句、歪んだ、誤った情報を与えて平気なのだろうか。
  • 多分、平気なんだろうな。バカな放送局だよ。心の底から軽蔑する。

 

 

lite-ra.com

 

政府答弁で終わるようにVTRがつくられるという「大本営発表」の編集も問題だが、さらなる問題は、『NW9』が「重要なことは伝えていない」ということだ。

 この日の予算委では、森友学園と国側のやりとりを録音した音声データに小学校の棟上げ式に「昭恵夫人が来ることになっている」という発言があり、「昭恵夫人は棟上げ式に行くことになっていたのか」と問われた安倍首相が、事前通告があった質問にもかかわらず「突然聞かれても私は答えようがない」と逃げた場面のほか、佐川前理財局長の国会答弁が虚偽であったこと、森友学園が受けた4つの特例が“偶然”ならば「1兆7104億4047万6128分の1」の確率になるという指摘がおこなわれていた。

 いや、この日からはじまった予算委は、質問時間配分が与党のゴリ押しで「与党2:野党8」から「与党3:野党7」に引き上げられたというのに、自民党の堀内詔子議員は質問時間を余らせたまま質疑を終わらせようとするという“事件”も起こった。だが、『NW9』はこうした“安倍政権に不利益”な話題は一切、報じなかったのだ。

 もちろん、この29日放送だけが酷かったのではない。30日は伊藤詩織さんが傍聴席から見守るなか山口敬之氏の準強姦・逮捕もみ消し疑惑やスパコン疑惑、さらに沖縄の基地負担問題に絡んで安倍首相が質問者の立憲民主党・本多議員に「安倍政権は負担軽減を進めていることが(野党は)よほど気に食わなかったのかもしれませんが。そんな顔をされている」などと言い出す場面もあったが、『NW9』は全部無視。その上、キャスターは「いまの国会の焦点である憲法改正をめぐって、きょう踏み込んだ論戦がおこなわれました」「テーマは憲法9条」と紹介し、「自衛隊の存在自体をしっかり憲法に私は明記するべきであろうと」という安倍首相の答弁や自民党内で起こっている議論について報じた。

 国民から積極的に改憲の声があがっているわけでもないのに、一方的にまくし立てているのは安倍首相だ。それを「いまの国会の焦点」と言い切り、VTRでは安倍首相の主張と自民党内の議論だけを報じる──。しかも、この週のVTR明けのキャスターのコメントはなしか、あるいは今後の国会日程を述べるだけだったが、この日だけはキャスターがVTRを受けて、「自民党総裁の立場で意見を明確にされたということです」などと口にした。こういうときだけ安倍首相をしっかりアシストするべく補足を入れるのである。

 NHKの報道は群を抜いて悪化している。とくに『NW9』は、安倍首相と極めて近い岩田明子記者をはじめとする政治部による介入が顕著だが、これで公共放送の看板を掲げることは、もはや犯罪的であると言わざるを得ない。