最近、私が政権について批判をすると、「やっぱり子供ができると変わるね」と揶揄まじりに言われる。実のところ、子供ができたことはあまり関係がない。本当のところは、介護が終わったからだ。12年の介護が終わって、やっと目が外に向けられるようになったから。医療的ケア児の問題に関わり、寄付したり、何かの一助になればとインタビューを受けたのも、すべて介護の終わりがきっかけだ。だから、医療的ケア児を持った親たちのことがとても気になる。だって、育児と介護が両方いっぺんに来ているわけでしょう?
一方で、国が何かしてくれるかといえばそんなことはない。「産んだら家で育てろ」とか「家族は大事とか」一文にもならない世迷い言を言ってる。そこが許せないだけ。
介護や子育てで苦労している人を一人でもいいから、ほんのすこしの時間でもいいから「ホッ」とさせてあげられることができたらと思う。
実は、それこそが、今の愚かな政権への最大の抵抗であるように思う。どうせ国民は政府に頼らないと何もできない。結局はいいなりになるしかない、というおごりが、安倍やその一派には間違いなくある。おまえらの世話になんかなるか、言うことなんてきくかバカ! と言い放たれることが、彼らは一番怖いはずだ(だからこそ、「自己責任」という剣呑な言葉を流布させて牽制しているように見えるのだ)。
まあ、そんな私の歪んだ思想は脇に置いておいて、育児や介護で苦労する人が少ない世の中が来てほしい。