- これ、あちこちで突っこまれていたけれど、生活保護の扶助が低所得世帯の生活費を上回ったのではなく、低所得世帯の生活費が、生活保護の扶助を下回ったんだろう。NHK、この見出しが恣意的なものであったら、内部の腐敗はさらに進んでいる。
- 自分よりまだ下がいる、と安心し、公然と見下しあざ笑う。政府は「まだ下がいるんだから」とすべてを下に合わせようとする。ふと気づくと、皆がどん底にいる。全員が下がっていくから、誰も気づかない。外に出たとき、「はっ」とする。その時には、手遅れだ。
- 若い人は、一度でいいから、自国を外から見た方がいい。
- 安倍とかそのへんのボンクラ政治家は国内向けに威勢のいいことだけを言っている。一歩外に出れば、自身の主張を声にすることもできない。核不拡散でも、中東問題でも、先進国の中で自国の意見を主張できていない。
「アメリカが高いんじゃない。 日本が安すぎるんだ」と。
なので、東京出張はヤメられない(笑)
美味しくて、格安で、チップもいらなくて、退店時「ありがっ、ございゃーす!!」と声がけしてくれる店員までいる。
マズくて、高くて、チップの額が少しでも少なかったら、店の外まで追いかけてくる店員がいるニューヨークとは大違いです。
それくらい、日本のレストラン文化は素晴らしい。
隣の牛丼屋より20円でも安くする。それはレストランに限りません。週刊文春が420円なら、週刊新潮は400円に。あの狭い国の中で価格競争は歯止めが効きません。
日本のある男性の知り合いが、ドヤ顔で僕に言いました。「ランチに500円以上かけるヤツ、バカよ。今はワンコインで十分美味いんだから!」
日本のある女性の知り合いが、勝ち誇った顔で僕に言いました。「無料のクーポン雑誌をうま~く利用するから、アタシ、ここ数年、正規価格で美容院行ったことなーい」
なるほど。
素晴らしい国です。
彼らが得意げに話したくなる気持ちもわかります。
と、同時に。
詳しい経済のことはわからないけれど。 間違いなく、日本はこの先、何年も景気が回復することはないんだろうなぁということもわかります。
GDPが何%プラスになったとか、雇用倍率が何%下がるとか、色々ニュースにはなっていますが。
庶民の肌感覚で「景気が上がってきたなぁ~」と思えるようになるのは到底先だとわかります。
外から見ると。日本を離れて、たまに日本に来ると。あったり前の経済の流れが、みんな見えなくなってるの?と不思議に思えてくる。
牛丼チェーン店が20円また値下げをすれば、そのシワ寄せは当然、人件費です。
20円安くなった!と喜んでるオマエの時給がまた下がるんだよ。大丈夫?
ランチはワンコインで済ます♪とドヤ顔してる場合じゃない。さらにスゴいドヤ顔で、その分、おまえの雇い主はおまえの給与を削っていく。
クーポン女子が、どうして貧乏なまままのか。そりゃみんながクーポン使うから。貴女のお客もクーポンを使う。その割引分は、もちろん貴女のオーナーは負担しない。貴女のサラリーが負担する。 前述の女性はマッサージ師でした。「今の客はみーんなクーポン使ってくるの!」と不機嫌な表情で言いました。とてつもない矛盾に気付いてるのかどうかわかりません。僕にはコントに見える。
お客として行って、価格競争の恩恵を受けるなら、当然、労働を提供する場合にも、価格競争に巻き込まれる。
牛丼屋で安い安いと喜んで、格安居酒屋でバイトしてたら、そりゃ一緒だ。
こんな経済学の基本の基本が、どうして見えなくなるのか。見えてるのに、見えてないフリをしてるのか。
マクロで見ずに、自分だけは得できる!と考えているのか。
10円単位の価格競争をしている限り、絶対経済は回復しない。
今回のメルマガは、日本の方には不快に思う方もいらっしゃると思います。
でも、やっぱり、たまに行く日本で毎回感じちゃうことなんです。
たまに海外から行く僕にとってはありがたい。
でも、いいの? 本当に。それで。
消費者の時だけ、格安を望んで、労働時の報酬だけは、割高を望む。
冷静になれば、それがとてもアンフェアなことだと、すぐわかるはずです。
では対策は?
たまには、背伸びして高級レストランに行ってください。見えない下着に自己満足で高いブランドを買ってください。
見栄で高い消費をするのはバカだという、資産運用本の皮を被ったただの節約本が目立ちます。
確かに、浪費はよくない。でも、マクロの視点で考えれば、日本の景気回復を少しでも担えるなら、たまにはいいんじゃないの? と思ってしまいます。
今の日本で少しくらいの贅沢しても、食べていけなくなるくらいの貧困層にはならない。
2年前から欧州にいますが同じ感想です。
— ∀ɯ∀MI ıʞoɹıɥ (@higamma) 2017年12月9日
いつも「時給千円で文句言わずに24時間365日愛想よくコンビニの複雑なオペレーションを文句言わずやってるのは日本だけ」って悲しくなる冗談を言ってます。
早晩、もしくはすでにいろんな分野で購買力が落ちて資材の買い負けが起きると感じました。