Muho’s diary

小説などを書いている大倉崇裕のオタク日記です。

小説などを書いている大倉崇裕のオタク日記です……が、最近は吠えてばかりです。見苦しくて申し訳ありません。でも、いま日本を支配している政治家とその一派の方が遙かに見苦しいでしょう? ちなみに、普通の日常はこちらです。https://muho2.hatenadiary.jp

頭のおかしなヤツらの考える子育て政策は、当然おかしい。

  • 首相も所属する頭のおかしな運動団体、日本会議は女性、子供を支配し、自分たち古き良きおっさんが一番偉い世界を目指している。教育の分野において、彼らが主張するのが「親学」である点は象徴的だ。発達障害を親の教育のせいとし、子供は親と長く一緒にいるべきで、テレビなどは見せず、もっぱら子守歌を聴かせろと、これまた頭のおかしなことを言っている。
  • そのような親学を首相たちはありがたがっているわけだ。むろん、本当に信じている者もいれば、財源問題の方便として主張している者もいるだろう。いずれにせよ、彼らは女性が働くことに嫌悪を覚えており、そのための保育園支援など、端からする気がない。金をだす気もない。これは夫婦別姓に反対していることにも一脈通じている。
  • とにかく、声を上げなければダメだ。場合によっては声を荒げなければダメだ。子育ての窮状を変えることが、日本を変えると信じる。子供を救うことが、母親を救い、父親を救い、社会を救い、国を救う。

 

www.tokyo-np.co.jp

 

自民党が先の衆院選で公約した三~五歳の幼児教育・保育の無償化を巡り、政府が認可外保育施設の一部を対象から外す検討に入ったことを受け、ツイッター上で驚きや反対の声が広がっている。待機児童の解消を訴えてきた東京都内の市民グループは「#子育て政策おかしくないですか」をキーワードに拡散を呼び掛け、除外に反対して保育の充実を求める署名活動を開始。著名人らも続々と賛同を表明している。

 自民党衆院選公約に、消費税率10%への引き上げによる税収増などを財源に、二〇二〇年度までに三~五歳の幼稚園・保育園の費用を無償化すると明記。政府は年内に二兆円規模の政策の骨格をまとめる方針だが、財源確保の問題などから、公約と異なる一部除外案が浮上した。

 厚生労働省によると、一六年三月時点の認可外施設の利用者は約十七万人。認可施設に申し込んでも入れなかった人が多く、保育料は認可施設より高い場合が多い。認可外施設が無償化の対象外となれば、費用面などで認可施設との落差は広がる。認可施設への申し込みが一段と増える可能性も高く結果的に待機児童が増加するとの指摘もある。

 政府の姿勢にツイッターでは「さらに認可園を優遇してどうする」「あまりに不公平で黙っていられない」といった声が続出。幼児の保護者らでつくる市民グループ「希望するみんなが保育園に入れる社会をめざす会」は署名活動をホームページで始めた。

 「#子育て政策おかしくないですか」は、特定の言葉で検索するハッシュタグ(#)機能を使って今週初めに発信し、急速に拡大。昨年、保育施設に子どもを預けられなかった母親がブログに「保育園落ちた日本死ね」と書き込み、待機児童問題に大きな関心が集まった事象と重なる。

 「めざす会」の天野妙代表は「無償化で線引きをするくらいなら、待機児童対策を優先してほしい」と話す。署名は今月中にも、安倍晋三首相や加藤勝信厚労相宛てに提出する予定。

 会の活動には、病児保育を手掛けるNPO法人フローレンス代表の駒崎弘樹さん、ジャーナリスト白河桃子さんらが賛同している。

 

dic.nicovideo.jp

 

日教組教育を厳しく批判し、戦前の教育を再評価する考え方の下、家庭の子育て力が減退していることに警鐘を鳴らし、伝統的な子育てに回帰するためにまず親を教育しなければならない、として考え出されたのが親学である。

「親学推進協会」という団体が結成されており、同団体を中心に親学を広める活動が行われている。

また、平成24年4月には、民主、自民など衆参両院の81議員による超党派議員連盟「親学推進議員連盟」が発足した。参加議員には、安倍晋三鳩山由紀夫森喜朗など自民・民主の現・元総理大臣を含むそうそうたる顔ぶれが揃っている。この議員連盟は、親学に基づいた「家庭教育基本法(仮称)」の制定や、青少年の健全育成のための有害情報の遮断、有害表現の禁止、インターネットの規制などを目指して活動している。

 

 

主な主張の内容としては下の通り。他にも様々な項目があるので、興味のある人はググってください。

・ 赤ん坊には子守唄を聞かせ、母乳で育てなければならない。粉ミルクは使わない。

・ 授乳中はテレビをつけてはいけない。子供にテレビやビデオはなるべく見せない。

・ 子供には早寝早起きさせ、朝食を必ず食べさせる。

・ インターネットのフィルタリングを徹底し、有害情報から子供を守る。

・ テレビやゲームなどのバーチャルから子供を遠ざけ、親子で演劇などを見る。

・ PTAに父親も参加する、また教科書もチェックする。

・ 遊び場確保のため、一般道路を解放。

・ 企業は授乳休憩を設け母親を守る。

・ 乳幼児健診などの機会に自治体が「親学」講座を実施。

・ 幼児段階で基本的な道徳、思春期到来前に社会性を身につけさせる。

・ 思春期以降は自尊心が低下しないように講じる。

発達障碍やアスペルガー自閉症は親の愛情不足が原因で、伝統的子育てでは発生しない。

など。

特に問題視される事が多いのは、発達障害に関する内容である。現在の小児科学・精神科学では「発達障害は先天性の、あるいは幼少期の疾患・外傷に起因する、脳機能障害である」という学説が主流となっている。「子育て」に原因を求める主張がなされていた場合、こうした医学的知見を無視しているとの批判は避けられない。冷蔵庫マザー論との関連性も指摘される。

(なお母乳による育児の過剰評価についても、やや疑問符のつく点である。母乳育児は多くのメリットが指摘されてはいるが、粉ミルクを全く使用しない「完全母乳育児」となるとデメリットもまた多い。代表的な物のみを挙げても、母乳の出が悪い場合の栄養不良を招く場合があるし、また母乳は元々特定の栄養素が不足気味である。)

懐古主義に過ぎないとする批判もある。これは親学の教義が現実の忙しさと合致しないためである。また「女性の社会進出」に対する反発で、女性を押し込めたいものであるとも主張される。実際に日本会議は親学を男女共同参画社会への対案としている