Muho’s diary

小説などを書いている大倉崇裕のオタク日記です。

小説などを書いている大倉崇裕のオタク日記です……が、最近は吠えてばかりです。見苦しくて申し訳ありません。でも、いま日本を支配している政治家とその一派の方が遙かに見苦しいでしょう? ちなみに、普通の日常はこちらです。https://muho2.hatenadiary.jp

  • 三浦瑠麗氏による朝生の発言がこれまた話題になっている。私が聞き取った限り、

「加計問題というのは、加計学園という、ま、規模の小さな人たちが、その個人的なよしみで、何らかのおいしい思いをさせてもらったらしいという、ストーリー自体が国民が見たときにやっぱり罰したくなるストーリーだからで、これがトヨタだったら、日本の命運を支えるトヨタのためには……」

 

  • とおっしゃっている。規模の小さな人たちと言うが、そこに関わっているとされるのは、総理大臣だ。トヨタを持ちだすまでもなく、日本の命運がかかっている。この人はいったい、何を言っているのだろうか。
  • 規模が小さかろうが、大きかろうが、国の命運がかかろうが、かかるまいが、国民が罰したいと思おうが、そうでなかろうが、悪いことは罰するべきだろう。
  • 海外ドラマの「フーディーニ&ドイル」で、ブラムストーカーのドラキュラに耽溺するあまり、自身を吸血鬼だと思いこみ、牛の血をすすったり、棺桶で眠ったりする人々の話が出てきた。三浦瑠麗氏は、つまり、こういう人なのではあるまいか。彼女を突き動かしているものが、権力者への追従、自身への打算、金銭欲とは到底、思えない。何かを信じるあまり、現実と思いこみの区別がつかなくなって、ある種の幻想の世界で生きているのではないか。だから、自身の発言がどれだけ狂っていようと、狂っていること自体が理解できない。つまりは、吸血鬼だと信じて、棺桶の中で寝ているようなものなのだ。
  • 現在、日本を牛耳っているのは、憲法改正を悲願とする運動団体だけれど、三浦瑠麗氏のそれは、運動とはまた一線を画しているように思える。しかし、幻想の中に生きる彼女の言動は運動家たちにとっては都合が良く、大いに利用価値がある。両者の結びつきは、極めて危険だ。
  • 三浦瑠麗氏のおかしな言動がクローズアップされれば、それを真に受け、感化される人だって当然出てくる。そして三浦瑠麗氏がいなくなった後も、その意志を継いで、棺桶の中で眠り続ける。そうして狂った言動は生きつづける。
  •  三浦瑠麗氏の言動が正しいか間違っているか、評する人の立場によって違うだろう。ただ、一つだけ思うのは正誤を越えて、この人の言うことは危ないと思う。人を誘い、夢を見させる妙な魔力がある。