Muho’s diary

小説などを書いている大倉崇裕のオタク日記です。

小説などを書いている大倉崇裕のオタク日記です……が、最近は吠えてばかりです。見苦しくて申し訳ありません。でも、いま日本を支配している政治家とその一派の方が遙かに見苦しいでしょう? ちなみに、普通の日常はこちらです。https://muho2.hatenadiary.jp

無知の小さな島国

  • 全体主義によって造り出された無知の帝国」は、現在の日本にそのまま当てはまる。
  • 一方で、日本はナチスドイツのようになれるのか。ナチスドイツのようにすらなれはしない。結局、内輪だけの「無知の帝国」となって世界に取り残され、見捨てられる。ほかの人々は幸せとなり、日本だけがひっそりと内にこもって、不幸になるのだ。
  • ナチスドイツを手本にとか、バカなことを言ったバカな男がいたが、実際のところ、今の日本はナチスドイツになんかなれっこない。肥溜めの中のハエがせいぜいだろう。ブンブン飛び回って、うるさいと払われる。無駄な外遊を繰り返す安倍を見ればよく判る。

 

内海信彦さんのFacebookより。

 

ナチ時代のドイツの若者は、凄まじい学力低下に曝され、学力低下を強いたナチ党幹部ですら、ドイツの若者のあまりの無知・無学・無教養を嘆き、後悔したのです。巷で信じられているドイツの優秀な科学技術、軍事的優越性など、とても持続継承できないほど、1939年以降のドイツは、ナチの全体主義によって造り出された無知の帝国として、内部崩壊が始まっていたのです。どこかの国と同じです。

「ドイツ軍もドイツ兵士も優秀だ」と言う、ありもしないナチ時代のプロバガンダが、日本では今も生き延びていますが、ヒットラーユーゲントによって洗脳された、若いドイツ兵士の無能さを知らない、ノンポリミリタリーフリークの戯言です。

ドイツ軍、ナチ武装親衛隊の若い兵士は、ヒットラーユーゲントによって洗脳され、育成された若者でした。自分自身で思考できないドイツの無能な若者を大量に育成したナチは、まさに墓穴を掘り、オウンゴールを自ら準備したことになります。むろん少数ながら抵抗を試みた若者も存在しますが、ほとんどが密告され、通報されて銃殺刑、絞首刑とともに、ギロチンで処刑されています。

ナチは学問を統制し、報道を管制し、民衆を抑圧し、反対者批判者を強制収容所送りにしたことで、自らの破局を自ら促進したのです。ドイツ軍と、ナチ武装親衛隊の無能でありながら大量虐殺の命令に従順な兵士こそ、ナチが自ら準備した無知の帝国の子どもたちです。

1933年のナチ政権強奪後、ドイツの若者はヒットラーユーゲントに組織され、ナチへの自発的隷従と、反知性の無知・無学・無教養が意識的に追求されました。そして自由主義個人主義を憎悪し、ユダヤ系ドイツ市民を「民族の敵」と信じ込ませ、芸術家を退廃の元凶として嘲け笑いさせました。

その結果がどんなことになったかは、皆さま良くご存知だと思います。そしてその結果が、今日の日本の「部活」「就活」がもたらした結末ときわめて良く似ていることもご承知でしょう。

だとすれば、今朝、皆さま方のお子さまやお孫さんが向かった学校や大学が、ナチ時代のヒットラーユーゲント同様に、自発的隷従を強いて、反知性「教育」の無知・無学・無教養の地獄に曝されていて、ご自分だけ、ご自分のお子さま、お孫さんだけは例外だと思いますか?