Muho’s diary

小説などを書いている大倉崇裕のオタク日記です。

小説などを書いている大倉崇裕のオタク日記です……が、最近は吠えてばかりです。見苦しくて申し訳ありません。でも、いま日本を支配している政治家とその一派の方が遙かに見苦しいでしょう? ちなみに、普通の日常はこちらです。https://muho2.hatenadiary.jp

3年前におとうさんになったが、おとうさんになる前に戻りたいとは思わない

  • おかあさんになってから、子供のためにいろいろ我慢できる。最低限、ここで止めておけばよかったと思う。「おかあさんになる前はこんなことをしていた→それらすべてを子供のために我慢している→もし子供が生まれる前に戻れたら、こんなことをやりたい」。こんなのをダイスケお兄さんに歌わせたら、そりゃあ、怒る人も出てくるだろう。
  • 歌を作るのはいいが、「おかあさんにエピソード募集して作った」ってのは、すごいなと思った。つまりは、かつてキン肉マンの超人を読者から募って、超人オリンピックを華やかに彩ったように、おかあさんたちからエピソード募集して、「これ使える」「これダメ」「これいいね!」とかやりながら作ったわけでしょう?
  • 実際、三才の子持ちとして、歌詞の内容は「あるある」に満ちている。だから、ホロリと共感してしまいそうになる。でも、私はおかあさんではなくおとうさんだが、息子に対して「おまえが生まれる前に戻れたら、もっと空手の稽古がんばるし、憧れのLAにもっと行く。(でもおまえがいるからできなくなっちゃった)けど、俺は今、おとうさんで良かったと思っているよ」なんてこと言えるわけがない。
  • 作者には、「こうすれば、ほらっ、感動!」みたいな方法論があるのだろう。ただし、おかあさんと子供はとてもデリケートな問題だ(特に現代では)。それに触れるには相当な覚悟がいる。それに対して、この歌詞はあまりに記号的、技巧的過ぎて、肝心の親の心が抜け落ちているように思える。
  • この作者の「ママがお化けになっちゃった」については、「これを書いたヤツは心のない鬼だろう」としか思わなかった。これに感動する絶対多数しか見ておらず、これに傷つくかもしれない少数を切り捨てている。大人の世界であれば、まあ、百歩ゆずってもいいかもしれないが、子供に対してこれはない。
  • 親は子供と一緒にいるべし、という思想が、今の薄汚れた政権に近い考え方であるため、過去の怪しい言動もクローブアップされてきているが、それが真実であるのかどうか、追及するべきであるのかは、よく判らない。
  • いずれにせよ、この作者が親子を使っての「感動」を生業とする巧みな商売人であることは間違いないだろう。

matomedane.jp

 

www.huffingtonpost.jp

 

「……おかあさんたちに聞いたり おかあさんにエピソード募集して作ってます」と、歌詞が母親たちの体験談をもとに出来上がったものと説明した。

 

 

 

mao7735.hatenablog.com

 

ameblo.jp

 

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