Muho’s diary

小説などを書いている大倉崇裕のオタク日記です。

小説などを書いている大倉崇裕のオタク日記です……が、最近は吠えてばかりです。見苦しくて申し訳ありません。でも、いま日本を支配している政治家とその一派の方が遙かに見苦しいでしょう? ちなみに、普通の日常はこちらです。https://muho2.hatenadiary.jp

Muho2017-07-09

  • 本日より「警視庁いきもの係」の放送開始。
  • せっかくドラマになるのだから、プロモーションもかねて、小説のことをつぶやいたらいかが? と言われ、「小鳥を愛した容疑者」を書いた八年前を思いだしつつ、Twitterに書いてみたところ、思わぬ反響があったので、ここにも貼りつけておく。
  • ヒロインの薄圭子には原型がある。「福家警部補の挨拶」収録の「愛情のシナリオ」に出てくる、ペットショップニノミヤの店員岩澤ゆかりだ。福家の聞きこみに対し、被害者の心配ではなく巻き添えを食った文鳥のことばかり心配し、憤る。わずか5ページの出演だったが、この人がそのまま薄になっている。
  • いきもの係の設定は、実体験から。私はジュウシマツを飼っているが、十年近く、毎日の水換えとエサやりは欠かしたことがない。長期の旅行に出たときは、友人や便利屋さんに世話を頼んだ。もし自分が、何かで逮捕されたり、何かの事件に巻きこまれたら、この小鳥たちはどうなるのだろう……と考えた。
  • もともとはメフィストで何か連載をしませんか? と言われ、当初は山岳ものにしようと決めていたのだが、打ち合わせ直前、ふいに「動植物管理係」の設定を思いつき、「動物ものはどうでしょう?」と提案してみた。
  • 丁度、殺処分の問題がクローズアップされ始めたころで、ならば、動物愛護の観点からも、警視庁に動植物専門の部署があってもおかしくはないと思いついた。ただ、ミステリーの世界で、犬や猫を扱ったものは多数存在する。さて……と頭を捻ったとき、空手仲間に部類のは虫類好きがいることを思いだした。普通、人が飼おうとは思わない動物にしぼれば良いのではないか。ミステリーに加え、飼育方法などを詳述し、情報小説としての側面も少し盛り込めれば、成立するかもしれない。そして、プロトタイプとして、自分が飼育していて知識のある小鳥を使って書いて見た。それが「小鳥を愛した容疑者」だ。
  • ちなみに、その友人は「カメを愛した容疑者」で大変、お世話になった。旧亀族館に連れて行ってもらい、は虫類に詳しい方々にも紹介していただいた。
  • ということで、次回はペンギン!