小説などを書いている大倉崇裕のオタク日記です……が、最近は吠えてばかりです。見苦しくて申し訳ありません。でも、いま日本を支配している政治家とその一派の方が遙かに見苦しいでしょう?

WOWOW 銭形警部

  • 「銭形警部」シリーズは、WOWOW版だけしか見ていないため、それだけで判断するのもどうかと思うけれど、何というか、我が愛しの銭形が見事に現実化していて、感動した。これは、とにもかくにも主演俳優の素晴らしさに尽きる。
  • 実のところ、WOWOW版第一話の酷さに唖然とし、ハニートラップの某国産業スパイで、ストーカーかよ、「コールドケース」のあのクオリティはどこにいったのよ、と目の前が暗くなった。とにかく、そろそろミステリードラマで「ストーカー」は禁じ手として欲しい。「殺す気はなかったんです!」や「凶器としての歩道橋」がよく取り上げられているが、私はミスディレクションで使われる「ストーカー」に食傷している。
  • ただ、第二話からは打って変わった素晴らしさ。話のきつさ、銃を持った敵に丸腰で立ち向かい、銃撃されても身をかがめて避け、しかもちゃんと当たらない! という悲しさ。国際的に暗躍する大物の部下が二人とか三人、広い廃工場内で、武装した警官隊が五メートルの距離に近づくまで気がつかないとか、もう言いたいことはエベレストほどあるけれど、結局、銭形の背負い投げと主演俳優の演技の前にすべてチャラとなり、目頭まで熱くなってしまった。
  • 三話はいわゆる飛行機もの。飛行機の機内で事件発生。たまたま乗り合わせていた主人公が、機内にある限られた物品を使い捜査をし、着陸までに事件を解決するーーというもの。CSIやモンクなど、海外ミステリードラマでは大抵一度は出てくるパターンである。和製ドラマではあまり見かけたことがないこのジャンルに、かかんに挑む。その姿勢良し! そして、内容も良し! 犯人の意外性がほぼ皆無という問題点はあるけれど、主人公を機内からださず、きっちり「飛行機もの」として仕上げた手腕に拍手。本当に楽しかった。
  • 最終話は、70年代の刑事ものを彷彿とさせる、家族と情の速球。そこにヤスケンが出てる時点で反則だ。ベタだけど傑作。銭形ってこういう人間なんだろうなと、誰もが思う銭形像を上手いバランスで表現している。ラスト、ヤスケンがある事実を女性に告白するのだが、そこの涙涙の演技合戦を山場に持ってきたことには疑問を覚える……というかそれが当たり前で、私の好みがずれているだけなのだが。彼の告白内容を視聴者は、事前に銭形との会話で知っている。そこをもう一度、芝居たっぷりに見せられても、あまりうれしくはない。「話があるんだ」ですぱっと切ってしまい、次のシーンで、彼らが幸せな日常を送るシーンを見せ、それを遠くから銭形が見ていれば、セリフなしで終わる。海外ドラマの見過ぎだろうか。
  • WOWOWでは、まもなく全話の放送が始まるとか。楽しみ。

TV 「シカゴ・ファィアー」第23話
診療所が放火され、死者が出る。捜査はボイトがリーダーを務める特捜班の担当に。部下であるウィルハイト、アントニオたちが捜査に当たる。犠牲者は火事の前に頭部を殴られ死亡していたことが判明。もなく現場から逃走した銀のワゴンを発見、運転者二人を確保する。だが二人は車は買っただけと主張。車はもともと麻薬の運び屋に使われていたものらしい。診療所の放火は薬物絡みが動機なのか。やがて診療所勤務の看護師が射殺される事件が……。ここで活躍する制服組二人が、本当なら「P.D.」の二人になる予定だったのだろうか。それにしても、開始の半年前にこんなの見せられたら、そりゃ、見るわな。