Muho’s diary

小説などを書いている大倉崇裕のオタク日記です。

小説などを書いている大倉崇裕のオタク日記です……が、最近は吠えてばかりです。見苦しくて申し訳ありません。でも、いま日本を支配している政治家とその一派の方が遙かに見苦しいでしょう? ちなみに、普通の日常はこちらです。https://muho2.hatenadiary.jp

改憲ゾンビ

  • この期に及んで、憲法改正はおろか、緊急事態条項の制定に向け、着々と議論している。彼らの最終目的は、日本の反映とか国民の暮らしではなく、「改憲」でしかない。これは政治ではなく運動であるから、ヤツらは絶対にあきらめたりしない。どれだけ追い詰められようと、政権に執着し、手段を選ぶことなく、その座に居続けようとするだろう。もはや、改憲ゾンビである。

 

www.sankei.com

 

執行部は5つの条文案を

(1)私権制限などを含む平成24年党改憲草案を踏まえた案

(2)大規模な自然災害が発生した場合に国会議員の任期延長と政府への権限集中などを規定した案-の2つに大別した上で示した。

 緊急事態条項は国家の存立が脅かされるような事態が生じ国会が機能しない場合、政府に法律と同じ効果を持つ政令を制定できる権限を与える規定だ。

 

 

  • で、「緊急事態条項」がどういうものであるかは、盛田隆二氏が示している内田樹氏のツイートで理解できる。 

 

緊急事態条項を一般国民はせいぜい「大規模自然災害」のときの緊急避難的措置だと思っているはずです(与党もそう言い張るはずです)。でも、これは総理大臣が「特に必要があると認める」ならば、どんなことでも「緊急事態」に認定でき、それが宣言されると、憲法が停止されるということです。

政府が発令する政令が法律に代わる。基本的人権立憲主義三権分立も、すべて「緊急事態宣言」の発令中は停止されます。そして、草案をよく読めば分かるとおり、この宣言は100日ごとに国会で継続決議を繰り返せば無限に延長できます

緊急事態宣言を承認した国会議員たちは、解除の宣言を総理大臣がするまで「終身国会議員」の身分を保証されます。つまり、ひとたび緊急事態条項を通してしまえば、国会の過半数を制した政党は永遠の独裁体制を維持できるこれを変更するためには革命しかないという窮地に国民は追い込まれるのです。

 

公文書を隠蔽すれば「国家が死ぬ」

  • こういうときだからこそ、もう一度、読んでみるべき記事。
  • 安倍とその一派が大好きな明治。そこに対し「明治人は、ここまで恥ずかしいことはいいませんでした。」とは痛快。

www.huffingtonpost.jp

 

戦後の日本はフィクション性の強い国でした。つまり、「○○なことにする」で成り立ってきた。原発は事故が起きないことにする。米軍が日本を守ってくれることにする、と。

一方で、明治の日本はリアリズムの時代でした。政府に相当都合が悪いものでも、できるだけ記録を取ってきましたし、それが残っていれば公表されたり、後年に編纂されたりして、国民の前に政治の記録が提示されてきました。

日本を国家として強くしようするならば、政府にとって都合が悪かろうが、記録を記録として認めるという姿勢が非常に重要です。実に簡単なことですよね。

孝明天皇紀』『明治天皇紀』という本があります。明治大正期の人が編んだ歴史記録です。とくに明治に編まれた『孝明天皇紀』は権力にとって都合が悪いことでもなんでも原物の史料がきちんと削除されず示されています。さすがは明治のリアリズムです。事実は事実として隠さない。これが明治の精神でした。

今回のPKO日報問題や学校法人「森友学園」への国有地売却問題で、いささか心配なのが、公文書であるものを「私的メモ」だと軽く言い換えたり、「公文書ではない」と言い張ったり、「確認できない」と繰り返したりしたことです。

それだけならまだしも、公文書のことをひどいことに「怪文書」とまで、わかっていながら、政府がウソをつき始めました。これはいけません。明治人は、ここまで恥ずかしいことはいいませんでした。

もしPKOの活動地域で、実際に戦闘があったのだったら「戦闘状態があった」と、記録は記録として残さないといけない。「その場しのぎ」ではなく、都合が悪いこともあるけれどもまずは記録をとって残すことが重要です。

戦闘状態があったのなら、現場の兵士はその困難に直面したわけですから、その「リアル」な事実を前提に、きちんと政府・国家が、この事態に向き合わねばならず、議会の野党も言葉尻をとらえて批判するばかりでなく、自衛隊をそのような場所に派遣している状態について国民の代表として責任ある議論をしなければならなかった。

(略)

 

「記録」というのは、病状に対する「カルテ」という意識を持っていないといけません。公文書というのは国民にとっての「カルテ」なんです。それは国民の財産で、政府は開示すべきものです。

国民の側も、悪いことが書いてあったとしても、批判するのではなく、政府と一緒に国を良くする「データ」ととらえて、最善の治療法を一緒に考えないといけない。

カルテをなかったことにしたり、隠蔽したり、改ざんすることは、例えば重篤な病気や悪性の病気を「良性です」と改ざんすることです。

そんな風に記録をいい加減に扱えば、国家は死にます。「国家が死ぬ」ということは、国民が死にかねないということです。

 

 

拡散

 

笑いながら死ぬ政治家と苦しみながら死ぬ国民

  • 突きつけられた問題にはまともに向き合わず、答えもしない。結局のところ、安倍とその一派の目的というのは、改憲しかないわけで、それは揺るがない。彼らのやっていることは運動であるので、他人の不幸とか、自分自身が「バカ」だと思われることに何の痛痒もない。ただ、目的に向かって突き進むだけだ。これを危険と言わず何を危険というのか。
  • 安保法制に始まり、共謀罪のメチャクチャな採決、森友、加計学園問題があり、メチャクチャな国難解散があり、安倍の「番記者」によるレイプ事件もみ消し疑惑、それに繋がっていると噂されたスパコン詐欺などなど、そしていま、また新たな問題が浮上しているが、政権は別に揺らいでいる様子もない。
  • そりゃそうだ。これだけの問題を指摘されながらも、選挙で大勝したんだから。国民が指示しているんだから。何をしたって止められない。もう遅い。政権が詰んでいるとの話もあるが、詰んでいるのは日本であって、政権ではない。彼らは多分、笑いながら死んでいく。国民は苦しみながら死んでいく。でも仕方ない、彼らを選んだのは国民だ。あきらめよう。さようなら。選挙って大事。

 

改憲案に私権制限明記へ 緊急事態条項で方針転換(毎日新聞 3月6日)

 自民党憲法改正推進本部(細田博之本部長)は、大規模災害などに対応する緊急事態条項の条文案に、政府への権限集中や、国民の私権制限の規定を盛り込む方針を固めた。これまでは国会議員任期の特例的な延長に絞っていたが、党内に「(私権制限を明記した)2012年の党改憲草案に沿うべきだ」と異論が強く、方針を転換した。7日の全体会合で条文案を示し、意見集約を目指す。

 同本部は5日の非公式幹部会合で、災害復旧などの際に土地を強制収用したり国民の移動などの私権を制限したりする「国家緊急権」について協議。幹部の一人は「南海トラフ巨大地震などで国会が機能しない時、国家緊急権の規定はあってもいい」と容認する考えを示した。

 同本部による昨年末の論点整理は▽国会議員の任期延長▽任期延長に加えて国家緊急権を規定--の2案を併記した。ただ執行部は「人権制限につながる」との批判が強いことも踏まえ、任期延長に絞る方向だった。

 しかし今年1月の全体会合で、石破茂元幹事長ら保守系議員が12年草案に盛り込んだ国家緊急権の明記を要求。「任期延長だけでは国会議員身分保障だと思われかねない」との声も出て、方針転換を余儀なくされた。

 緊急事態に内乱時も含めるかなどの「範囲」は詰め切れておらず、7日に複数の条文案を示して議論する見通しだ。

 一方、公明党は私権制限について「憲法上に規定する必要性は感じない」(北側一雄副代表)と否定的。改憲に前向きな日本維新の会も慎重で、改憲の国会発議に向けた他党との協議が難航する可能性が高まる。

 

 

安倍首相 「電波、通信の大改革行う」(毎日新聞 3月3日)

安倍晋三首相は2日、東京都内で開かれたBSフジ番組の関連イベントであいさつし、既存のテレビ局を優遇している電波の割当制度を見直し、新規参入を促す制度改革への意欲を重ねて示した。「電波、通信の大改革を行いたい。大競争時代に入り、ネットや地上波(テレビ)が競合していく」と述べた。

 

 

 

あああああああああ

  • ああああああ 詫びてもただ詫びないアホだな。おもろいからいいけど。あああああ

 

 

  • ああああああ 偉大なるオーラを浴び、ああああああああ
  • あああああああああああああ

ameblo.jp

 

  • そんな人たちのセミナーには、あの髭の外務副大臣が特別講師だそうで。「ミサイル撃ち落とさなければ」と息巻く、アホ……失礼、危ない人。

  • ああああああああああ

【問題発言】佐藤正久外務副大臣(ヒゲの隊長)「ミサイル撃ち落とさなければ、日米同盟どうなる」⇒ネット「外務副大臣が「撃て!」とは狂ってる」「物理的に撃ち落とせないことを知って言うのも卑怯」

 

沈黙はただの敗北

  • 彼らのやろうとしていることは、あまりの頭の悪さに唖然となるが、彼らのやろうとしていることが、着実に今の日本に根付いていることも事実。アホの戯言にしか見えないが、これを大真面目に組織的に圧倒的熱量でもって行っているわけだから、これはもう、ご立派としか言いようがない。
  • 「まさか、こんなこと本当にしないよな」「まあ、誰かが正してくれるだろう」と黙ってみている間も、この人たちはせっせとバカげた会合を開き、愚にもつかない方策を練り、アホみたいに自分たちの主張を連呼してきた。そしてその「努力」が実を結んでいるのが、今の日本だ。
  • 沈黙は金でもなんでもない。敗北だ。クソみたいになった日本を何とかするのであれば、沈黙をやぶる必要があるのだろう。

 

日本青年会議所(JC)が憲法改正に向けて正真正銘本物のネット工作、マスコットキャラ「宇予くん」も | BUZZAP!(バザップ!)

産経新聞のPRモデルで「日の丸印の小娘ロック!」こと山口采希による「ありがとう、じえいたいさん」という曲をYouTubeニコニコ動画で拡散し、さらにはボカロに歌わせるそうです。若年層がどんどん減っているニコニコ動画を選ぶあたり、いかにも「(中高年が考えた)若年層をターゲットにしています」感がありますね。

さらには47都道府県各ブロック協力事業として「つながり!憲法改正賛成美魔女奥様/ちょいワルおやじ図鑑全国版」を提供するとのこと。今さら「美魔女奥様」「ちょいワルおやじ」を選ぶあたり、平均年齢46歳オーバー、さらなる少子高齢化へフルスロットル状態の日本らしい、ナウでヤングな考えです。

極めつけが憲法改正推進委員会による保守ツイッターキャラクター「宇予くん」。脳筋キャラのはずが「憲法改正をはじめとする歴史や愛国心など保守的なことを面白くつぶやく、また対左翼を意識し、炎上による拡散も狙う」というドス黒い作られ方をしています。

 

ネット工作がバレた途端に垢消し逃亡、日本青年会議所(JC)謹製の憲法改正マスコット「宇予くん」の発言をお楽しみ下さい | BUZZAP!(バザップ!)

なんと今日、ネット工作がバレるや否やアカウント非公開→アカウント削除という「垢消し即逃亡」を決め込んでしまいました。フォロー/フォロワー数が少ないのは、炎上上等の工作活動を仕掛けるリスクを勘案した結果とみられます。

日本青年会議所(JC)のネット工作完全確定、「宇予くん」デザイン発注者は憲法改正推進委員会の委員長でした | BUZZAP!(バザップ!)

 

なお、ランサーズによると宇予くんのデザインを発注したのは「黒川明」という人物。

なんと黒川明氏は公益社団法人 日本青年会議所 国家戦略グループ 憲法改正推進委員会の委員長でした。ブログの内容もそれを裏付けています。これで「宇予くん」は日本青年会議所 憲法改正推進委員会による工作アカウントで、流出した資料も本物と確定したわけです。

工作が明るみに出るや否や「宇予くん」のアカウントを即消し逃亡を図ったものの、一般人を含む多くの人々を口汚く罵倒し、名誉を毀損した事実は消えないわけですが、はたしてどう釈明するのでしょうか。

 

もはや保守にあらず、日本青年会議所(JC)の憲法改正ネット工作用アカウント「宇予くん」の内部告発があまりにも悲しい | BUZZAP!(バザップ!)

 

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「はすみとしこのイラストのようなアカウント」を想定していただけあって、見るに堪えない罵倒や差別意識を垂れ流し、「戦争しないよう抑止力のため九条を改正」と言いながら「中国や韓国をミサイル爆撃したほうがいい」と言い切った宇予くん。そこには「日本すごい」の文脈でよく語られる「日本人が持つ思いやりの心」などは一切見えません。 

 

日本青年会議所(JC)が「宇予くん」を使ったネット工作を謝罪、憲法改正推進委員会トップの関与に触れず「個人の見解」と切り捨ても | BUZZAP!(バザップ!)

 

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今後は入念なコンプライアンス審査が行われるということですが、宇予くんのイラストを発注したとされる憲法改正推進委員会の委員長、黒川明氏がどこまで関与していたのかなどは明かされていないのが現状。

「実際に担当者から投稿されたのは、全て担当者の個人的見解」という表現によって切り捨てが行われたと考えることもできるわけですが、今後追加で何らかの見解が明かされることはあるのでしょうか。

 

最後までFOOL RUNNING

  • ガイアの夜明けで下町ボブスレーのゴタゴタについて見る。語られざる部分が多いという印象を受けたけれど、日本のダメな部分がぎゅっと凝縮され、分かりやすい図式になっていたことも事実だろう。これが道徳の教科書に載るところも含めて。
  • 個人的に気になったのは、三つ。「無償」「十日かかるところ二日でできた」「それでもまだジャマイカの国旗もってバカ正直に応援に行っている」。
  • ガイアの夜明けで語られたことが真実だとして、では何を思うのかと言えば「いいものを作ってもダメなものはダメ」ということに、町工場を始め、日本が気づく必要があることだろう。選手を含む関係者たちから「ソリの性能はいいけれど、操縦は大変」という趣旨の発言があった。いい器を作っても使いこなす人がいなければ、意味がない。すごい技術でこれだけ軽量化しました! それを無償で、わずかこれだけの納期で達成しました! と喜ぶ前に、それがどんな人によって使われるのか、その人はどの程度の技量の持ち主なのか、人に寄り添って考えることが必要ではないだろうか。
  • 結局、大企業やそれにのっかったバカな首相たちは素知らぬ顔で、一文にもならないのに不眠不休でがんばったお人好しといわれても仕方のない町工場の人たちだけが泣いている。
  • 誰も得をしないことを、ここ数年、ずっとやっているな、日本。

 

www.tv-tokyo.co.jp

 

 

tapittalk.com

 

  • まあ、この辺もね、いろいろと憶測を呼びますわな。

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