Muho’s diary

小説などを書いている大倉崇裕のオタク日記です。

小説などを書いている大倉崇裕のオタク日記です……が、最近は吠えてばかりです。見苦しくて申し訳ありません。でも、いま日本を支配している政治家とその一派の方が遙かに見苦しいでしょう? ちなみに、普通の日常はこちらです。https://muho2.hatenadiary.jp

いつでもどこでも独裁政治♪

  • 私が改憲に反対しているのは、主に24条。実は9条あたりは勝手にやってくれと本気で思っている。
  • ただ、安倍と彼を取り巻く頭のおかしな一団が目論んでいるのは、実は9条ではなく、以下で語られている緊急事態条項の設置であることはよく言われる。9条というのは隠れ蓑で、それでもって世論の支持を集め、危機感をあおり、いつでもどこでも独裁状態を作れるよう準備をしているわけだ。
  • 最近疑問に思うのは、安倍一派の目論む独裁社会って、基本、彼らの言うことを国民が大人しく聞くということを前提に作られている。緊急事態条項なんてその最たるものだ。自分たちお上のご意向を持ってすれば、無茶でも大人しくきくだろうという思いこみが、日本会議的なおっさんたちにはあるらしい。だから、あそこまで傲慢になれるのだろう。
  • ここまで貧困が蔓延し、未来に希望が持てない社会になったわけで、なぜ、反対する勢力が武力をもって対抗してこないと思っているのだろう。日本人による日本人に対するテロが起きる可能性だってある。内乱だって起きるだろう。
  • 少し前に見たドキュメント番組で、日本に暮らすシリア難民の人が言っていた。自分たちの国がこんなことになるなんて、考えてもいなかったそうだ。結婚式の模様を写したビデオには幸せそうな一族が映っていた。内戦の起きるほんの数年前のことだそうだ。

 

 

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多様性の否定は夫婦別姓反対から がんばれ、サイボウズ!

  • どこまでも明快で論理的で素晴らしい。こういう方が声を上げるというのは、心強い限りだ。
  • 安倍も所属する日本会議という狂った団体は、女、子供を支配下に置き、自分たち薄汚いおっさんたちだけが輝ける社会を作ろうとしている。つまりは、女性が自宅で家事も子育てもせず働くなんて、言語道断なわけだ。まして、妻とした女性が己の姓を名乗らず、旧姓でもって行動するなど、家の恥くらいに思っているに違いない。そんな歪んだ思想によって女性が不利益を被るいわれはない。
  • 別姓にしろと言っているわけではない。選べるようにするだけだ。それになぜ反対するのか、理解に苦しむ。
  • 道は大いに険しいだろうけれど、がんばっていただきたい。

note.mu

 

選択的夫婦別姓に賛成・応援する方が多数派のようです。しかし、一部からは懸念や反論をいただいていますので、さらに議論を進めます。

ただし、2つの原則を前提とします。それは、

1. 一人ひとりのニーズを尊重しよう。(多様な個性の尊重)

2. 社会の変化に合わせてルールを変化させよう。(生成発展)

の2つです。

1つ目は、例えば「親は大工だが、私は別の仕事に就く」とか、「両親はAさんと結婚させたいが、私はBさんと結婚する」とか、本人のニーズを尊重することが大事という原則です。とはいえ、全員のニーズを同時に実現することが難しいのも現実です。しかし、「できるところから個人のニーズを拾っていこう。それが社会の進歩である」という考え方が、原則1になります。

2つ目は、ルールは人間が時代に合わせて作り出したものであり、不具合が出てくれば変え続けなければならない、という原則です。例えば「以前は公的な場所で自由にタバコを吸えたけど、今は制限される」とか「以前は電話帳に名前を載せていたけど、今は個人情報として保護される」とか、「社会の変化に合わせてルールを変化させていこう。それが社会の進歩である」という考え方が、原則2になります。

この2つを原則として、いただいた懸念や反論について考えていきます。

 

「別姓にしたいというのは、単なるわがままである」

原則1に反します。ラーメンを食べたい時に食べられるように、別姓のまま結婚したいカップルは別姓のまま結婚できる社会を作る。わがままを受け入れようとする変化は進歩です。

 

「別姓にしたいなら別姓を認める国に行けばよい」

原則2に反します。この発想だと、永久にルールは進歩しません。日本という国が、これからも快適に暮らせる場所であることを目指すならば、ルールは変化させなければなりません。しかも、少子高齢化や人口減少が国家レベルの問題になっているときに、「他の国に行けばいい」という発言はいただけませんね。

 

「同姓にしても大して不利益はない」

原則1に反します。不利益だと感じる人がいるのであれば、それを解決する方向に変化するところに進歩があります。2年前、「(現行制度は)会社としての不自由、個人としての不自由さは全くないのではないか」と語った某経済団体の会長がいて、愕然としてアゴが落ちました。

 

「家族の一体感が失われる」

原則1に反します。同姓にすることで一体感を高めたい家族はそうすればいいし、別姓で問題ない家族は別姓でいい。一体感を高める手段はいくらでもあります。家族でペアルックなんか着たら、相当一体感が出ますよね。

 

「家族制度が崩壊する」「伝統が失われる」

原則2に反します。日本の家族制度も、変化を続けてきた結果、今があります。「制度が崩壊する」と感じるのは不安があるからでしょう。「選択的夫婦別姓」で損をする人がいれば、ぜひとも具体的にどのような損をするのか、声を上げていただきたいと思います。損だと感じる夫婦は、同姓を選択すればいいだけのことですが。 

 

「子供の姓はどうするんだ」

今回の訴訟では、子供の姓のルール改正は求めていませんので、「結婚時に決めた戸籍筆頭者の姓に統一する」だけです。もし、別のニーズ(子供は新しい姓にするとか)が発生したら、また時代に合わせて改正を検討すればいいと思います。海外のように、両親の名字をくっつけて子供の姓にする時代が来るかもしれませんね。「ますだおかだ」とか。

 

「子供と親の姓が違うのがかわいそう」

原則1に反します。かわいそうだと思えば、その夫婦は同姓にすればいいだけです。しかも、現代社会においては、旧姓を通称として使用するケースが増えており、「親と子で姓が違う」ことは既に起きています。例えば、私は我が家では、ほぼ「青野」です。また、現行ルールでは、結婚すると夫婦のどちらかは必ず改姓するので、親と姓が違います。既に「かわいそう」は多発しています。

 

「子供がいじめられそう」

原則1に反します。多様な個性を尊重すれば、他人と違うことは自然なことです。いじめる側に問題があります。原則1に沿って考えれば、他人と違うことで叩かれる状態は改善が必要です。STOP THE イジメ。

 

「婚姻制度から見直すべきである」

こちらは議論の範囲(スコープ)が広がりますので、別途議論した方がよいでしょう。婚姻制度は、財産制度と密接に関係していますので、慎重に議論して進めていく必要があるかと思います。今回の議論は、シンプルに「名前」の問題です。すぐ実現できるはずです。

 

「別姓にしたいなら、事実婚にすればいいのでは」

原則1に反します。ニーズは「別姓のまま結婚したい」というものです。事実婚だと、法律で決められた婚姻による様々な義務や権利がなくなります。財産の問題も発生します。それらを含めて全体のルール設計を見直すことについては反対ではありませんが、議論の範囲が広がります。今回は単に「名前」の話です。

 

「姓を変えることで不利益を感じるのであれば、それはその人の実力不足である」

原則1に反します。目指しているのは「姓の変化を乗り越えられる」社会ではありません。「姓の変化を乗り越える」努力を強制する意味がわかりません。「俺は実力があるから、姓の変化なんて関係ないぜ」と自慢したかったんでしょうか。

 

「選択的夫婦別姓を認めると、離婚率が高まる」

その因果関係に根拠が薄いこともさることながら、「離婚はよくないこと」が前提になった発想です。離婚したければ離婚できる社会を目指すのか、離婚したいのに離婚しづらい社会を目指すのか。原則1に沿って考えれば明らかです。余談ですが、日本では離婚したとき、妻が子供を引き取るケースが8割と聞きますから、同姓にするなら妻の名字に合わせる方が合理的ですね。

 

「選択的夫婦別姓を認めると、システムの改正や荷物の配送などが大変になる」

原則1に反します。多様なニーズを満たすには工夫が必要であり、それが進歩を生みます。しかも、現在はすべての夫婦のどちらかが改姓しているので、改姓に関する様々な手続きや配送の混乱など、既に大きな労力を強いています。青野慶久は、生まれてから死ぬまで青野慶久であり続けた方が、発生するコストははるかに低いと思われます。また、外国人と日本人が結婚するときは既に別姓を選べますので、システム上の問題は小さいと推測します。

 

「選択的夫婦別姓を認めると、犯罪率が上がる」

理解し難いので、その根拠を説明いただけると助かります。むしろ、別姓を認めると、名前が一生変わらない人が増えるので、個人の特定はしやすくなるかもしれません。

 

「青野は左翼だ」

小学校時代は外野手ではなくショートでした。右投げ左打ちです。

 

「売名行為だ」

今回の訴訟は、私の名前を出した方が、注目を集めて社会変化を促せると考えました。反響は予想以上でしたので、名前が売れたという事実は認めざるを得ません。

 

「お金目的だろう?」

さすがにそれはないです。

 

他にもあれば、後で足したいと思います。 

 

 

togetter.com

頭のおかしなヤツらの考える子育て政策は、当然おかしい。

  • 首相も所属する頭のおかしな運動団体、日本会議は女性、子供を支配し、自分たち古き良きおっさんが一番偉い世界を目指している。教育の分野において、彼らが主張するのが「親学」である点は象徴的だ。発達障害を親の教育のせいとし、子供は親と長く一緒にいるべきで、テレビなどは見せず、もっぱら子守歌を聴かせろと、これまた頭のおかしなことを言っている。
  • そのような親学を首相たちはありがたがっているわけだ。むろん、本当に信じている者もいれば、財源問題の方便として主張している者もいるだろう。いずれにせよ、彼らは女性が働くことに嫌悪を覚えており、そのための保育園支援など、端からする気がない。金をだす気もない。これは夫婦別姓に反対していることにも一脈通じている。
  • とにかく、声を上げなければダメだ。場合によっては声を荒げなければダメだ。子育ての窮状を変えることが、日本を変えると信じる。子供を救うことが、母親を救い、父親を救い、社会を救い、国を救う。

 

www.tokyo-np.co.jp

 

自民党が先の衆院選で公約した三~五歳の幼児教育・保育の無償化を巡り、政府が認可外保育施設の一部を対象から外す検討に入ったことを受け、ツイッター上で驚きや反対の声が広がっている。待機児童の解消を訴えてきた東京都内の市民グループは「#子育て政策おかしくないですか」をキーワードに拡散を呼び掛け、除外に反対して保育の充実を求める署名活動を開始。著名人らも続々と賛同を表明している。

 自民党衆院選公約に、消費税率10%への引き上げによる税収増などを財源に、二〇二〇年度までに三~五歳の幼稚園・保育園の費用を無償化すると明記。政府は年内に二兆円規模の政策の骨格をまとめる方針だが、財源確保の問題などから、公約と異なる一部除外案が浮上した。

 厚生労働省によると、一六年三月時点の認可外施設の利用者は約十七万人。認可施設に申し込んでも入れなかった人が多く、保育料は認可施設より高い場合が多い。認可外施設が無償化の対象外となれば、費用面などで認可施設との落差は広がる。認可施設への申し込みが一段と増える可能性も高く結果的に待機児童が増加するとの指摘もある。

 政府の姿勢にツイッターでは「さらに認可園を優遇してどうする」「あまりに不公平で黙っていられない」といった声が続出。幼児の保護者らでつくる市民グループ「希望するみんなが保育園に入れる社会をめざす会」は署名活動をホームページで始めた。

 「#子育て政策おかしくないですか」は、特定の言葉で検索するハッシュタグ(#)機能を使って今週初めに発信し、急速に拡大。昨年、保育施設に子どもを預けられなかった母親がブログに「保育園落ちた日本死ね」と書き込み、待機児童問題に大きな関心が集まった事象と重なる。

 「めざす会」の天野妙代表は「無償化で線引きをするくらいなら、待機児童対策を優先してほしい」と話す。署名は今月中にも、安倍晋三首相や加藤勝信厚労相宛てに提出する予定。

 会の活動には、病児保育を手掛けるNPO法人フローレンス代表の駒崎弘樹さん、ジャーナリスト白河桃子さんらが賛同している。

 

dic.nicovideo.jp

 

日教組教育を厳しく批判し、戦前の教育を再評価する考え方の下、家庭の子育て力が減退していることに警鐘を鳴らし、伝統的な子育てに回帰するためにまず親を教育しなければならない、として考え出されたのが親学である。

「親学推進協会」という団体が結成されており、同団体を中心に親学を広める活動が行われている。

また、平成24年4月には、民主、自民など衆参両院の81議員による超党派議員連盟「親学推進議員連盟」が発足した。参加議員には、安倍晋三鳩山由紀夫森喜朗など自民・民主の現・元総理大臣を含むそうそうたる顔ぶれが揃っている。この議員連盟は、親学に基づいた「家庭教育基本法(仮称)」の制定や、青少年の健全育成のための有害情報の遮断、有害表現の禁止、インターネットの規制などを目指して活動している。

 

 

主な主張の内容としては下の通り。他にも様々な項目があるので、興味のある人はググってください。

・ 赤ん坊には子守唄を聞かせ、母乳で育てなければならない。粉ミルクは使わない。

・ 授乳中はテレビをつけてはいけない。子供にテレビやビデオはなるべく見せない。

・ 子供には早寝早起きさせ、朝食を必ず食べさせる。

・ インターネットのフィルタリングを徹底し、有害情報から子供を守る。

・ テレビやゲームなどのバーチャルから子供を遠ざけ、親子で演劇などを見る。

・ PTAに父親も参加する、また教科書もチェックする。

・ 遊び場確保のため、一般道路を解放。

・ 企業は授乳休憩を設け母親を守る。

・ 乳幼児健診などの機会に自治体が「親学」講座を実施。

・ 幼児段階で基本的な道徳、思春期到来前に社会性を身につけさせる。

・ 思春期以降は自尊心が低下しないように講じる。

発達障碍やアスペルガー自閉症は親の愛情不足が原因で、伝統的子育てでは発生しない。

など。

特に問題視される事が多いのは、発達障害に関する内容である。現在の小児科学・精神科学では「発達障害は先天性の、あるいは幼少期の疾患・外傷に起因する、脳機能障害である」という学説が主流となっている。「子育て」に原因を求める主張がなされていた場合、こうした医学的知見を無視しているとの批判は避けられない。冷蔵庫マザー論との関連性も指摘される。

(なお母乳による育児の過剰評価についても、やや疑問符のつく点である。母乳育児は多くのメリットが指摘されてはいるが、粉ミルクを全く使用しない「完全母乳育児」となるとデメリットもまた多い。代表的な物のみを挙げても、母乳の出が悪い場合の栄養不良を招く場合があるし、また母乳は元々特定の栄養素が不足気味である。)

懐古主義に過ぎないとする批判もある。これは親学の教義が現実の忙しさと合致しないためである。また「女性の社会進出」に対する反発で、女性を押し込めたいものであるとも主張される。実際に日本会議は親学を男女共同参画社会への対案としている

 

 

くだらないバッシングは勲章 がんばれ、山尾志桜里

  • 総力を挙げてボロクソ言われている方だが、私は断固支持する。三本の記事内、間違ったことは言っていない。あえて反論を助長するかのような挑発的な言葉選びはちょっとどうかとも思うが、政治家として正しいと思う。
  • これだけのバッシングが表面化するということは、つまり、誰かが彼女を畏れているからだ。それは彼女の勲章だ。
  • 政治生命を絶つべく、不倫問題で今後も攻撃してくるだろう。正面突破で、堂々と進んでいって欲しい。負けないで欲しい。

www.kanaloco.jp

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増やしたいんじゃない、減らしたいのだ

  • これはつまり、過去、自分たちより頭のいい野党議員たちにキュウキュウと追い詰められた経験から、だったら質問時間そのものを奪ってしまえばいいという、非常に独善的で身勝手な意見。報道は「与党の質問時間を増やす」と言っているが、実のところは「野党の質問時間を減らしたい」のだ。モリカケでまたキュウキュウと追い詰められるのが怖いのだ。

 

 

  • それで、ウカウカしていると、こうなる。安倍一派や日本会議の面々は、底抜けのバカであり、臆病者の集まりだ。バカゆえ頭のいい者に問い詰められると、言い返すこともできない。その上臆病なものだから、一度やられるとトラウマのようになって、次からは病的なまでの神経質さで、同じ恐怖を味わわないように手をうってくる。これなんて、その一例だ。
  • 古来、臆病な動物の方が生き残る。

this.kiji.is

政府、重要文書「原則1年」保存 森友、加計批判で新指針案

 

 森友、加計学園問題で批判を受けた行政文書管理を巡り、政府は8日、有識者による公文書管理委員会に新たなガイドライン案を提示した。行政の意思決定過程の検証に必要な文書は「原則1年以上」保存すると明記。「保存期間1年未満」に指定できる具体例も示した。判断するのは府省庁職員で外部のチェックは届かず、実効性がどこまで担保できるか懸念は拭えない。

 政府は委員会の意見を踏まえ、年内に新ガイドラインを決める方針だ。

 

 

子供や母親を助ける気なんて、端からない。

  • イバンガに差しだした金が税金かどうかとか、トランプに武器を買わされたとかいろいろと言われているが、実のところ、それがそんなに重要だろうか。わいわい騒いでいる陰で、教育の無償化も保育園の無償化も、公約とはほど遠いものになっている。
  • 少子の問題を解決せず、国が栄えることはあり得ない。若者の教育も同じだ。
  • これらの動きは、安倍とその一派、日本会議のバカどもの思想が見え隠れしていると考えるのは穿ちすぎか。彼らは家族への回帰をとなえ、子供は長い時間親と接するべきだなど、何の根拠もない非科学的なことを言っている。それはつまり、母親は仕事などせず家におり、子供を保育園などに預けず、自分で面倒を見ろということだ。
  • つまりは、保育園なんて増やす気はないし、子供を預けて母親が働くことなんて、そもそも認めていないのだ。だから、金もださないし、邪魔ばかりする。
  • もっと怒った方がいいと思う。日本会議の人たちはバカだから、気に入らないことがあると、相手にえんえんと抗議の電話をかけ続けたり、抗議のハガキをみんなで書いて、もの凄い枚数送りつけたりしているのだ。バカだと思うけれど、それが世の中を動かしているのも事実だ。見習うべきではないか。

 

digital.asahi.com

 政府が幼児教育の無償化策について、認可外の保育園は対象にしない方向で検討していることがわかった。国の基準を満たしていない施設への入園を推し進めていると受け止められかねない、との懸念からだ。ただ、認可園に入れず待機児童となった子どもを認可外園に通わせている家庭もあり、不公平感がさらに増すとの危惧もある。

 幼児教育の無償化は自民党が10月の衆院選で掲げた公約の柱で、安倍晋三首相は12月上旬に具体策をまとめるとしている。保育園や幼稚園の利用料を3~5歳児は全員、0~2歳児は低所得世帯に限って無料にする考えだ。2019年10月の消費増税の税収増と企業の拠出金から1兆円規模の財源を捻出し、同年度から段階的に実施する方針だ。

 認可外園は、認可園より保育士数や面積基準が緩く、国や自治体の補助がないため一般的に保育料も高い。利用者は2015年度末で約17万8千人で、認可園に入れず利用する子どもも少なくない。

 ログイン前の続き認可園や幼稚園の利用料は今も生活保護世帯など一部で無料だが、認可外園は対象外だ。政府は現状の枠組みを維持しつつ、認可外園が認可を受けられるよう、建物の改修費用などの支援を手厚くし、待機児童の解消を進める方針だ。

 一方、認可外園をめぐっては、対応が分かれる可能性がある。企業が主に従業員向けにつくる企業主導型保育所は国が運営費などを助成しているとして、対象に含める案が出ている。他方、自治体が独自に補助する認可外園は対象外とする方向で検討されている。

 

保育無償化 首相「すべての子供たちに」はウソだった?(毎日新聞)

 安倍晋三首相が衆院選で力を込めて訴えた「幼児教育・保育の無償化」を巡り、政府は認可外保育施設を対象から外すことを検討している。これを知った保護者たちから、怒りと落胆の声があふれ出している。首相の「すべての子供たちに」という言葉はうそだったのか。

 

圧勝二週間後に無償化揺らぐ

 「ちーがーうーだーろー!」。待機児童問題に取り組む市民グループのメンバーで東京都世田谷区の男性(41)は、流行語の書き出しに続いて「認可(保育所)に入れる人と入れない人の格差が広がり、認可への申し込み殺到が予想されます」とツイッターに投稿。これまでに約4000件リツイート(拡散)されている。

 安倍首相は衆議院解散を表明した9月25日にこう言った。「2020年度までに3歳から5歳まで、すべての子どもたちの幼稚園や保育園の費用を無償化します。0歳から2歳児も所得の低い世帯には全面的に無償化します。待機児童解消を目指す安倍内閣の決意はゆらぎません」。自民党の公約にも「3歳から5歳までのすべての子供たちの幼稚園・保育園の費用を無償化」とある。

 だが、自民党の圧勝からわずか2週間後にくつがえされようとしている。

 市民グループは、ツイッター上で「#保育園に入りたい」というハッシュタグ(検索用キーワード)を使って活動している。選挙中は「保守」「リベラル」など政権の枠組みを巡るイデオロギーにこだわらず、子育て支援に取り組む候補を見極めようと主張。「無償化より待機児童解消を優先すべきだ」と訴えてきた。「ただでも認可の枠をめぐって激戦なのに、無認可を無償化から除外すれば血で血を洗う状況になる」と男性は言う。

 グループはさっそくツイッター上で、認可外施設を無償化対象から除外することへの賛否を問うアンケートを6日に開始。こちらも1日で約4000票が集まり、その8割が「反対」だ。

認可に落ちたのは自己責任か

 なぜ、認可外施設が除外されるのか。保育士の配置や面積などの基準が認可施設よりも緩く、無償化の対象にすることで政府が認可外施設の利用を推奨していると受け止められかねない--というのが政府側の言い分だ。

 1歳の長男を育てる東京都杉並区の女性(39)は、怒りが収まらない。「妊娠中から保活に悩んでいました。認可施設に落ち、やっとの思いで認可外施設に滑り込んだのに。これって自己責任ということですか?」

 女性の長男は、東京都が独自に定める基準を満たす認証保育所に通う。利用料は認可保育所より高いが、同区が差額を補助する。それでも「認可外施設」であり、無償化の対象から外れる見込みだ。都の担当者は「認可が無償化されれば、ますます差が広がる。自治体による差額補助には限界がある」と話す。

 認可外利用者の4割は、認可に落選した子供たちだ。中でも認証保育所や企業主導型保育所は「認可外」だが公的な補助を受け、国が公表する待機児童2万6081人にもカウントされていない。安倍政権は待機児童対策として2020年度までに32万人分の保育の受け皿整備を目指すとしているが、それらをすべて認可施設でまかなえるわけでもない。多様な保育の受け皿として期待されてきた企業主導型や地域単独の保育事業が無償化の対象から除外されれば、事業者の参入を妨げ、待機児童解消がさらに遠のくことになりかねない。

 野村総合研究所の武田佳奈上級コンサルタントは「希望する認可に入園できなかったうえに無償化の対象からも除外されるのは、当事者を二重に窮地に立たせることになる。公平性の観点からも疑問を持たざるを得ない」と指摘。「無償化対象の保育所に入れないなら申し込み自体をあきらめる、という人も出てくるかもしれない。待機児童の見える化はますます困難になる」と懸念する。 

広告と違うものを売りつける

 聞こえのいい公約を掲げ、選挙後に尻すぼみになる。これを専門家はどう見るか。

 元三重県知事で早稲田大マニフェスト研究所の北川正恭(まさやす)顧問は「選挙や公約の信頼感をなくすことになり、大きな問題。有権者とメディアは、きちんと文字と数字で検証すべきだ」と警鐘を鳴らす。「党内で徹底的に議論して合意を得たものが公約になるべきなのに、今その経緯を踏んでいない。今回の公約は安倍総理の願望の羅列に過ぎず、選挙後に現実的な議論が出てきたのだろう」と見る。

 政治アナリストの伊藤惇夫さんは「そもそも全面無償化は財源にも無理があり、バラマキだと思っていた。無償化よりも誰もが安心して預けられる保育所を増やすべきだ」と述べ、公約を宣伝チラシに例えた。「店に入ったら広告と違うものを売りつけられる、ということ。公約の中身とのくいちがいはきちんと指摘し続け、次の選挙で評価を下すのを忘れないことが大事です」

 

 

 

世界的国難を利用して、東洋の国難は支持率を上げる

  • ちっぽけな東洋の島国にいる国難の元に、世界的な国難がやってきて握手をしただけ。類は共を呼ぶの例え通り、国難国難を呼ぶ。
  • そもそも安倍とその一派は、大統領相手に何か成果をだそうとか、日本のために何かとか毛ほども思っていないのだろう。とにかく、中身はどうでもいいから、大統領と何かやってるぞというポーズを見せ、「安倍もまあちゃんとやってるじゃないか」を演出し、支持率を上げたいだけなのだろう。そして憲法を改正するのだ。頭の中にはそれしかないんだよ。
  • そんなことだから、世界的国難にいいようにやられ、税金を無駄遣いさせられるハメに陥りそうだ。でも、日本のマスコミは好き好き安倍マンセーだから、きらびやかなことしか書かない。他国のマスコミはいろいろ辛辣に書いているけど、「どうせ英語だし判らんだろう」と高をくくっている。
  • で、実際、支持率上がったらしいから、やっぱり日本はアホだよね。

 

www.washingtonpost.com

 

www.abc.net.au

 

Donald J. Trump on Twitter: "My visit to Japan and friendship with PM Abe will yield many benefits, for our great Country. Massive military & energy orders happening+++!"

 

 食い違い暴露 「いつでも」と言ったらすぐきた 首相と昨年会談、就任後のつもりが…(毎日新聞)

 トランプ米大統領は6日夜の安倍晋三首相との夕食会で、昨年11月に米ニューヨークで大統領就任前に首相と初めて会談した時のことを振り返り、当時のオバマ大統領に配慮して、当初は会談に積極的ではなかったと明かした。

首相はトランプ氏にとって当選後、初めて会談した海外の首脳。トランプ氏はあいさつで、首相から昨年11月に当選祝いの電話を受けた際、「首相から『なるべく早くお会いしたい』と言われ『いつでもいい』と適当に回答した。(大統領就任後の今年の)1月20日以降の意味で答えた」と説明。「私は(会談は今年の)2月とか3月とか4月と思ったが、首相は非常に積極的な政治家で、今すぐということだった」と食い違いを「暴露」。直後に首相がすぐに訪米しようとしていると知り、側近からも「適切なタイミングではない」と言われて断りの電話を入れようとした。 しかし、「首相はすでにニューヨークに向かっており、断ることはできないので会うことにした」と語った。トランプ氏は当時の会談について「本当にいい思い出になった」と述べた。